スマートフォンを使うための3点セット

 災害時には、ネットワークが寸断されなければスマートフォンをはじめとする通信情報端末は非常に役立つものです。
 でも、情報をとり続けていると、電池切れを起こす心配があります。
 そこで、防災用品の準備では充電池が推奨されているわけですが、あと二つ追加しておくといいなというものがあります。
 一つは、充電用ケーブル。
 当たり前のような気がするのですが、この充電用ケーブル、案外と忘れることが多いものです。 最近はずいぶんと規格がそろってきてはいますが、それでもマイクロUSBのAタイプ、Cタイプ、iphone用のライトニングケーブルなどいろいろな種類があり、いざ人に借りようと思ってもなかなか貸してもらえないものでもあります。 充電池と充電用ケーブルは自分のスマートフォンの充電口の形状にあったものをきちんと用意しておくことです。
 最後はイヤフォン。
 スマートフォンのスピーカーを使い続けていると、その音が他の人に迷惑をかけることもありますが、イヤフォンを使うことで、自分が必要な情報を自分の好きなときに聞くことができるという利点があります。
 また、スマートフォンによっては、このイヤフォンを使うことでそれを受信アンテナ代わりに使うことができる機能を持っているものもあるようです。

いるものを揃えておくと精神的に楽ができる。

 これらを一つの袋に入れて普段から持ち歩くようにしておくと、いざというときも慌てなくてすみますよ。
 余裕があれば、これにUSB付きコンセントを加えると、避難所で許可があれば充電することだってできます。
 せっかく準備するのでしたら、それを使えるような装備も一緒に用意しておけるといいですね。

くどいようですが、防寒の考え方

 日中日差しがある間はまだ暑いときもありますが、だんだんと寒くなってきました。
 寒い時期に災害が起きると、その寒さが最大の敵となります。
 寒さを感じないためには、焚き火などの大きな熱源の近くにいるか、暖かい食事や飲み物などで体内から暖めるか、それとも体から発生する熱を逃がさないようにするかというどれかになりますが、避難所の運営開始時点では、一番有力なのは体から発生する熱を逃がさないことが自分でできる一番の寒さ対策です。
 そのためにはどうすればいいのか。
 それは体の周りに空気の層を作り、その空気を体温で暖められるように風が当たらないような対策をしておくことです。
 よくある羽毛のジャケットなどは、別に羽毛尾が暖かいわけではなく羽毛の間にある空気が体温で暖められて暖かく感じるのです。ですから、羽毛の入っている防寒着を着るのであれば、その羽毛を潰さないような着方をしないと意味がないということになります。
 風が当たらなければ体の周りの空気の層は逃げないわけですから、雨合羽でも充分に保温ができます。使い捨て雨合羽で激しい動きをした後にカッパの中が蒸し風呂になってしまうのでは保温がしっかりとできているからなわけで、これを利用しない手はありません。
 薄い服でも、重ね着をすれば服と服の間に空気の層ができるので、分厚い服一着よりも保温効果が高いこともありえます。
 もしそれもなければ、大きなゴミ袋に頭を出す穴を開けてそれを上着としてきてみたり、新聞紙を着てみることもいいかもしれません。
 とにかく風を防ぐことと、体から出る熱を逃がさないこと。
 頭なども面積が広く毛細血管も多いですから、しっかりと保温をしておきましょう。
 この対策をした上で、できることなら体がしっかりと熱を作れる食べ物や飲み物を取れば、ある程度までなら充分に防寒ができていると思います。
 飲み物は、あまり取り過ぎると用足しの回数が増えてそのときに排泄物が体の熱を持って出たりするので、取り方に気をつける必要があります。
 ドラマなどで出てくるような肌を合わせて体温を確保するという方法は、あまり現実的ではありませんのでご注意ください。
 また、毛布やエマージェンシーシートがある場合には、体→毛布→エマージェンシーシートという風に、空気の層を確保できる順番で身にまとうようにしてくださいね。

子どものお出かけセットはすぐ使えるようにしておこう

 子どもがある程度の年齢になるまでは、着替えやおむつ、ミルクやちょっとしたおやつ、お茶、おもちゃといったものを一つの袋にまとめて入れて、子供用のお出かけセットを作っているのではないでしょうか。
 このお出かけセット、持ち歩くのは少々面倒くさいところはありますが、いざというときに子どもの命を守る大切な仕事をしてくれます。
 子どもの年齢や性別、好みによって準備するものがかなり変わるので一概に何を準備しろということは書けないのですが、子どもの衣食住を一つのバッグに収まるように、おそらくは無意識で準備されていると思います。
 着替えやおむつ、ミルクや毛布などをセットされたバッグは結構かさばりますし重量もありますが、いざというときにこれがあれば子どもの命を数日確実に守れるので、精神的にかなり楽になると思います。
 小さな子は思った以上に保守的な生き物です。避難などで生活環境が変わって普段食べ付けないものを食べさせられると、こどもが異変を感じて落ち着かなくなり、泣いたり寝なくなったりして、親も一緒に参ってしまう状況になるかもしれません。
 それを防ぐためにも、お出かけセットには普段から慣れているミルクや食べ物を入れておくようにします。
 最近話題の液体ミルクですが、子どもさんによって口にあわないかもしれません。でも、飲み慣れたミルクを与えられるように準備しておけば、子どもは安心して飲み慣れたミルクを飲むことができます。
 おむつや着替え、毛布などの寝具も同様で、使い慣れたものが一番安心です。
 ある程度の年齢になるまでの子どもさんがいる家庭では、お出かけセットを大概の場合準備されていると思うので、いざというときに備えて、帰宅したら使用したものを補充して、次のお出かけに備えておくとよいですね。

安全ピンと洗濯ばさみ

 災害後の生活ではいろいろなものが不足して知恵を出さなければいけない状態になりますが、安全ピンと洗濯ばさみを非常用持ち出し袋や非常用備蓄品に加えておくと、いろいろな場面で役に立ちます。
 例えば、着替えをするときや授乳するとき、それ用の場所が準備されていない状態であっても、目隠しに使えるサイズの布やエマージェンシーシートと安全ピンや洗濯ばさみがあれば、簡単に体を覆う目隠しを作ることができます。
 また、洗濯したものを干すことや、医療器具の代わり、服のサイズの調整、ペットボトルなどへの穴開けや、メモや注文票をを目立たせたりすることもできたりと、あれば何かと便利な品物です。
 防災用の備蓄品の中に加えられていることが少ないアイテムですが、そんなに大きなものでもありませんので、数個ずつ用意しておくと、不足を補ってくれる強い助っ人になってくれると思いますよ。

懐中電灯を考える

 災害が起きると、大抵の場合停電が発生します。
 夜に灯りが無いのは非常に不安な気持ちになりますので、なんらかの灯りを準備する必要がありますが、地震や台風の時には裸火を使うわけにもいきません。
 そこで懐中電灯や電池式ランタンの出番となります。
 最近では百円均一のお店にもたくさん売っているので目移りしますが、調達するときには使用している電池の種類を気にするようにしてください。
 乾電池式、ボタン電池式、充電式といろいろありますが、災害対策で使うものについては、乾電池式をお勧めします。
 その中でも、入手のしやすさ、重量、点灯時間の長さのバランスを考えると、単三電池が一番よさそうです。
 殆どの懐中電灯はLED照明。LED照明は光が直進するという癖があるため、強力な明るさを得ることができます。そのため、それを売りにしている懐中電灯も多いのですが、夜間の避難時に使うのならともかく、家の中で使うには明るすぎて困ります。
 明るさを切り替えることのできる懐中電灯であればいいのですが、そうで無い場合、家の中で使うために周囲に光を拡散させる道具を取り付けたほうが周囲を明るくできて使い勝手がいいです。ポリ袋をかぶせたり、水を入れたペットボトルを照明部分に載せることで光を拡散させることができますので、試してみてください。

 LEDランタンはそのあたりのことを考えて作られていますが、白色のものは光源が非常に明るくて使いにくいです。ランタンとして使うなら、暖色系の灯りのものを選んでください。
 また、ラジオや蛍光灯などのついた複合型の懐中電灯もありますが、電池の規格には十分注意してください。余談になりますが、複合型の懐中電灯は手回し発電機がついていることも多いです。ただ、これは内蔵蓄電池の性能によって使い勝手が変わってきます。殆どの場合、蓄電池の性能はさほど高くありませんので、手回し発電機はおまけ程度と考えてください。
 自家発電装置のついている懐中電灯もありますが、振るタイプは振っている間灯りが落ち着かず、おまけに疲れます。発電装置付きを選ぶのであれば、握って発電できるものを選ぶようにしてください。
 どのようなものを選ぶにしても、いざというときに電池切れというのでは意味がありません。
 災害が起きそうな時には新しい電池を用意して点灯試験を必ずし、いざというときに備えておいてくださいね。

「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)を知っていますか?

 大規模災害になると、スマートフォンを始めとする携帯電話での通信は繋がらなかったり通信が不安定になったりします。
 そのため、携帯電話の通信に頼らずWi-Fiによる公衆無線LANサービスが提供されるようになりました。
 これが「00000JAPAN」と言われるもので、提供されている間はWi-Fi接続できる端末であればどこのものでも誰のものでも自由に接続して使うことができます。もちろん外国人旅行者も利用することができます。

1.提供される目安

 大規模災害発生後72時間以内に無線通信ネットワークの復旧が困難と判断された場合に提供が開始されます。最近では台風15号による大規模な通信障害が発生した千葉県全域でKDDIやソフトバンクが自社の回線を開放しました。「00000JAPAN」は、一斉に開放されるものでは無く、開放すべきと判断した事業者が設定するもののようです。

2.使い方

 設定画面でWi-Fiのスイッチを入れ、ネットワークの選択で「00000JAPAN」を選択します。IDやパスワードの入力は必要ないので、そのまま接続して使うことができます。
 携帯電話のネットワークと違うのは、Wi-Fiスポットがある場所でないと繋がらないこと。
 コンビニや道の駅など、携帯電話サービスなどでWi-Fiが提供されている場所などで利用が可能です。

3.注意点

 この「00000JAPAN」、使い方のところでIDやパスワードは不要というということを書きましたが、非常用に使われるものですので、セキュリティにはかなり甘いところがあります。
 公衆無線LANサービスの常として、ネットバンキングサービスやネットショッピングなど、個人情報を入力しないといけないものには使わないことをお勧めします。

 田舎ではWi-Fi環境のある場所は少ないですが、万が一に備えてWi-Fiが提供されている場所と、その使い方を知っておくと情報収集に使うことができて便利です。
 動画などの大規模なデータは送ることが難しいかもしれませんが、メールやSNSを使うことはできると思いますので、参考にしてもらえるとうれしいです。
 なお、「00000JAPAN」について詳しいことが知りたい方は一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会のホームページをご覧ください。

マチ付きのレトルト非常食

非常食に使われる代表的なもの。インスタント食品、缶詰、そしてレトルト食品。

 非常食というと保存期間の長さからどうしても缶詰や乾燥食品が検討されがちです。
 ただ、最近はレトルトパウチでも常温でそのまま食べられて、賞味期限が長いものが出てきましたので、これらをレパートリーに加えることで豊かな非常食生活ができるようになって、ありがたいなと思っています。
 でも、レトルトパウチには大きな問題点が一つ。
 それは、封を切った後自立して立てられるものが少ないという点です。
 レトルトパウチは、その構造上マチが作りにくく、マチなしのものが殆どですが、いざ食べようとしたときにお皿の無い環境だと非常に使いづらいものになります。封を切ったレトルトパウチの容器は手で持つか何かで支えていないと、置くにおけない、置くとこぼれてしまうという悲しい状態になります。
 でも、このレトルトパウチにマチがついていて自立できるなら、仮置きができるためストレスを感じません。ほんの些細なことなのですが、神経が高ぶっているときにはその些細なことがイライラの元になったりしますので、決して侮ることはできません。
 で、今回見つけたのはそんなありがたいレトルトカレーです。

 商品はいなば食品さんの「甘口カレー」。リンゴとマンゴーが入っているとパッケージに書かれていますが、かなり甘口のため、カレーが食べられる年齢の子であれば、問題なく食べられると思います。マチ付きなので、写真のとおり自立していて、中にスプーンを入れてもひっくり返ることはありませんでした。
 温めなくてもそのまま食べられるとあったのでそのまま試してみたのですが、油でべたつくことも無く、まったく何の問題もなく食べられました。

 具材は少し少なめですが、ちゃんと鶏肉も入っていました。
 マチ付きで封を開けてもちゃんと自立してくれるのがありがたいです。

買ったのは2019.10.6なので、とりあえず1年以上は賞味期限がある計算になる。

 そして、賞味期限も買った時点で1年以上先!
 非常食に非常に向いた商品だなと、ちょっと感激です。
 ただ、問題点が一つ。

うちの研究員が踏んづけた結果、周囲には微妙にカレーの香りが漂うことに。
この蒸気口が開いてしまった結果らしい。

 それは、蒸気穴の存在です。容器のまま電子レンジにかけることができるため、蒸気抜き用の穴が開くようになっているのですが、袋を押さえつけたり踏んだりしたら、この蒸気抜き用の穴が開いてしまい、一度開いたら塞ぐことができません。
 そのため、この商品は他のレトルトパウチのように非常用持ち出し袋に「ぽいっ」というわけにはいかないみたいです。
 湯煎はできるみたいですけれど。

 そのまま食べられるとあるが、実際においしく食べられた。

 とはいえ、常温長期保存ができて味も良く、マチもついていて食べやすいこのカレー。
 いくつか種類もあるそうなので、見かけたらぜひ非常食として検討して欲しいなと思います。

非常用持ち出し袋の非常食のお勧め品

 災害に備えて非常用持ち出し袋を用意されている人は結構いらっしゃるのではないかと思います。
 そして、非常用持ち出し袋で一番悩むものは、恐らく非常食をどうするかということではないでしょうか。
 よくあるものとしては、乾パンやクラッカー、ビスケット、あるいはアルファ米や乾燥食品といった保存がきいて軽いもの、あるいは羊羹やチョコレートといった甘みの強いカロリーの高いモノでしょうか。
 これらはそれぞれ非常食にふさわしいものではあるのですが、一つ大きな問題点があります。
 それは食べるのに「水」を必要とするということ。
 不安で口の中が乾燥しているときにこれらのものを食べようとすると、口の中でぱさついてしまうので、どうしても水で飲み込まなければいけないことになりますので、食料としての水ががそれなりに必要となってきます。
 一日3リットルの水を用意しろと言われてはいますが、実際のところ、それだけの水を持って歩くのはちょっと難しい気がします。

 そこでお勧めしたいのは「おかゆ」。缶詰やレトルトパックのものがありますが、おかゆの利点はしっか りと水分が含まれていて食べやすいこと。缶詰もレトルトパックも、封を切ればそのまま食べることができ、食料と水分を同時に摂ることができます。また、夏場の避難ではこれらに含まれた塩分や水分で熱中症を防ぐことも可能です。

 最近防災関係で人気らしいJA北大阪が販売している「飲めるご飯」。避難所での運用を考慮して、特定アレルゲンは使っていないことを明記している。海外向けにココア風味やシナモン風味も用意されている。

 缶詰だと3年~5年程度、レトルトパックだと半年~1年程度の保存期間で、保存期間は缶詰の方が長いのですが、お値段は圧倒的にレトルトパックに分があります。感覚としてですが、缶詰は行政などの住民支援用と考えた方がいいと思います。

レトルトパックのおかゆ。このまま封を切ればパックがそのまま容器になるのが利点。また、このままヒートパックで温めることができるのも強み。

 レトルトパックなら食欲の落ちたときの普段使いや防災週間などで気軽に試せることから賞味期限までに更新し続けることが可能だと思います。
 また、最近は白かゆだけでなく、梅干しかゆや雑炊など、さまざまな種類が発売されていますので、いろいろと試して、自分の好みを見つけておくとよいと思います。
 非常用持ち出し袋の非常食が全部「おかゆ」だとエネルギー量が足りない感じもしますが、水と食料を同時に補給できる食糧として、非常用持ち出し袋の中に加えてみるのもいいと思うのですが、あなたならどう考えますか?

日焼けについて考える

日焼けで真っ赤になった所長の腕。割と繊細らしい。

 今年も暑かったですね。まだ暑さが続くかもしれませんが、もう9月半ばなのでとりあえず過去形を使ってみます。
 気温もそうですが、日差しの強さ。ひなたに出るとあっという間に干からびそうなくらい強烈な日差しでした。
 で、熱中症対策は言われ続けていたわけですが、日差し対策についても意識しておかないといけません。
 美容としてもそうかもしれませんが、夏場の災害での日焼け対策は非常に重要です。
 強烈な日差しのもとで復旧作業などを行っていると、あっという間に日焼けします。
 日焼けは、要するに肌がやけどしている状態なので、状況がひどくなると火ぶくれを起こしたりして病院での処置が必要になる場合がありますが、被災地域内の病院では満足なケアができない可能性があります。
 日焼けは事前に対策が可能な外傷ですから、事前にしっかりと対策をして災害復旧に当たりたいものです。

【本日のお品書き】
1.なぜ日焼けは起きるのか
2.日焼け対策の方法~事前準備~
3.日焼け対策の方法~事後対策~

1.なぜ日焼けは起きるのか

 日焼けが起きるのは、太陽光に人体に有害な紫外線が含まれるためです。
 紫外線が肌に当たると、体の防御システムとして皮膚の表面にメラニンが沈着して肌の色が濃くなり、これを防ぐ効果があります。
 ただ、普段日に当たらない人や肌の弱い人などは、メラニンの沈着が間に合わず、皮膚の内部が紫外線によって焼かれた状態になり、日焼けで起きる「火傷」という状態になります。

2.日焼け対策の方法~事前準備~

 よく言われるのは「日焼け止めを塗る」ですが、日焼け止めは使う人によって体質に合う合わないがありますので、使うのならば事前に目立たない場所に塗る「パッチテスト」を行ってください。
 また、塗り忘れた部分がないように、塗るときにはしっかりと塗っておきます。首の後ろや耳、鼻の頭などは塗るのを忘れやすい上、日焼けするととてもいたい場所でもありますのでご注意ください。
 確実なのは「直射に当たらない」こと。
 長袖、長ズボンはもとより、つばの広い麦わら帽子等を被り、首の後ろはタオルや手ぬぐいなどで直射に当たらないようにします。発汗製素材+冷却素材を使った服であれば、暑いさなかであってもさほど問題なく過ごすことができると思います。
 特に災害復旧をする場合には、日焼けだけで無く怪我の防止のためにも、肌の露出は防ぐ必要がありますので、肌を出さないように意識しておきましょう。

3.日焼け対策の方法~事後対策~

 日焼けしてしまうことはよくあることではありますが、例えば焼けた場所が真っ赤になったりひりひりしたりする場合があると思います。
 これは日差しによる火傷ですので、まずは冷やすことが基本になります。保冷剤や氷などで赤くなったりひりひりしたりしている場所をしっかりと冷やしましょう。
 火照っている程度でも油断は禁物。炎症が起きている状態なので、とにかく冷やすことを心がけてください。よく使われているジェルタイプの冷却剤、たとえば「冷えピタ」などは、人によってはかぶれを起こしたりすることもあるので、こういうときには使わない方が無難です。
 また、水ぶくれになったりすることもありますが、うかつに破ると感染症の心配がありますので、しっかり冷やした後は病院の受診をお勧めします。
 火照りやひりひりがある程度収まったら、保湿効果のある化粧水などをたっぷりと肌にやさしく付けていき、肌荒れしないようにケアしておきます。
私自身は面倒くさがりなので、以前は痛いまま放っていたのですが、肌の状態を見かねた知り合いの薬剤師さんに勧められ、資生堂の「カーマインローション」というのを冷やしておいて、真っ赤になったりひりひりしたり、火照っていたりする場所にしっかりと塗るようにしています。

この「カーマインローション」、炎症を抑える成分も配合されているそうで真っ赤になった部分も割としっかり痛みが取れます。
体質によるものもあるのでしょうが、私の場合にはあっているようで、日焼けしたときにはよくお世話になっています。値段も安くて非常にいい製品だと思うのですが、なぜか周りでは見かけることがないのが残念です。

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 繰り返しますが、日焼けは火傷と一緒です。
 日に焼けるのは仕方ありませんが、なるべくひどいことにならないように防護を忘れないことと、日焼けした後のケアをしっかりすることで、日焼けによる体へのダメージを減らすことはできます。
 きちんとしたケアをして、今シーズンの残りと、来シーズン以降の酷暑も乗り切るようにしたいものですね。

その後の防災ポーチ

 以前に防災ポーチ研修を受けたことを書いたことがあります。
 あれから半年。我が研究所の防災ポーチはどうなっているのか、少し気になったので当時同行したS研究員に尋ねてみました。
 彼が取り出したのは、非常用持ち出し袋。防災ポーチはその中に入っていました。
 普段は出かけるときに持ち出すカバンに入れ、帰ってきたら非常用持ち出し袋に戻しているそうです。

最初に作った防災ポーチ。必要最低限のものが組まれている。
S研究員の防災ポーチ。小銭に1円、5円が混じっているのは買い物の時に必要と判断したためとのこと。

 中を拡げてみると、彼なりにカスタム化されたアイテムが追加されています。
 鉛筆と消しゴム、小銭、それにハイドロコロイド素材の絆創膏。あとはガム。
 半年間の運用実績で、自分が必要とするものを組み込んで使いやすくしてきているようです。
 ただ、あめ玉に関しては夏場に溶けてしまうので入れておくのが難しいという話で、代わりにガムを追加しているということでした。
 カロリー0のあめ玉は入れていても溶けないそうですが、目的考えると役に立たないということをぼやいていました。
 ラムネ菓子や他のもので代用することも考えた方がいいかもしれませんが、そこらへんは現在試行錯誤討をしているようです。
 ともあれ、持ってあるか無ければ意味が無い防災ポーチ。
 使っているうちにだんだんと取捨選択が進んでいくようです。
 ちなみに、所長の防災ポーチは殆ど中身が変わっていませんが、消耗品は入れ替わっています。
 普段使いできるものを入れておけば、使用期限をあまり考えること無く使えますから、一度作ってみることをお勧めします。
 中身については、防災ポーチ作り講座の項を参考にしてください。