【活動報告】第2回外遊びごはんの会を開催しました

 コロナ禍で知らない子ども達との遊び方や身体を動かした外遊びの楽しみ方、ご飯づくりや人との一緒に食べるご飯の楽しさを思い出してもらおうと企画したこのイベントも第2回目になりました。
 前日に生じたとある事情から参加できなくなった子ども達のキャンセルが相次ぎましたが、総勢12名で無事に開催にこぎ着けることができました。
 当日は、ご挨拶の後でビニール袋を使ったご飯を炊き、それからブルーシートと木がらを使った秘密基地づくりとレトルト野菜とサバ缶で作ったサバカレーに別れて活動を行いました。


 子ども達は合間を見て野球のようなものをしたり、おにごっこをしたり、出来上がった秘密基地で寝転がったりと思い思いに時間を過ごしてくれていました。
 カレーに添えるサラダとして、お菓子のじゃがりこを使ったサラダを各自で作ってお昼ご飯に食べましたが、意外においしかったという感想をたくさんいただきました。


 昼からも野球のようなものや鬼ごっこなどをして過ごし、中には木がらと紐、それに養生テープを組み合わせて弓矢を作る人まで現れて、ちょっとしたアイデアでいろいろなことができるんだと感心しました。
 少し肌寒い中ではありましたが、今回も無事に終了することができました。
 参加できなくなった子ども達、事情で参加できなくなった子ども達、保護者の皆様、スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。
 次回は3月13日、今回の外遊びごはんの会の最後になりますが、怪我がなく無事に終わることができることを願っています。

【終了しました】【お知らせ】島根県庁で防災に関する展示が行われます

島根県庁では令和4年3月9日から3月18日まで、県庁1階ロビーで東日本大震災の記録映像や防災に関する展示を行うそうです。
東日本大震災の映像の他にも、ガラス飛散防止フィルムや家具転倒防止装置などの地震対策用品や非常用持ち出し袋、避難所で使う段ボールベッドなどの展示があります。
また、今回は島根大学教育学部附属義務教育学校の生徒さん達が作った防災新聞や防災パンフレットも展示されるそうです。
お近くにお出かけの際は、少し足を伸ばして見学してみてはいかがでしょうか。

島根県報道発表資料「防災意識の普及・啓発を図るため、防災に関する展示を行います」(島根県のウェブサイトへ移動します)

ボランティアでの怪我対策

 現地に出かける災害ボランティアというと、泥やがれきを片付けるイメージが非常に強いと思います。
 実際にはさまざまなボランティアがあって、中にはボランティアを支えるボランティアというのもあったりしますが、誰にでもできて、人手がたくさん必要であることから「ボランティア=片付け」というイメージが持たれているのではないかと思います。
 ところで、この災害ボランティアは基本的に全て自己完結する必要があります。飲み物、食べ物、おやつなど、自分が必要とするものは全て現地に持参します。道具は被災地にあるボランティアセンターの備蓄基地で借りることができますが、ない場合にはそれも持ち込みです。
 さすがにトイレは行政等によって仮設が設置されることが多いですが、そういったものが無い場合には、トイレも持参する必要がありますので、現地の事前情報はしっかりと入れておきましょう。

現地に設置された簡易トイレ。


 格好ですが、長袖長ズボンは絶対必要です。片付けをすると、どうしても腕やすねなどに泥や石などが当たります。そのとき、擦り傷や切り傷ができてしまうことがあり、そこから破傷風菌などの雑菌が入ってしまうことがあるため、肌を露出させないことが基本になります。
 次に手袋はできるだけ刃物を通さない防刃タイプの丈夫なものにすること。割とお手軽に軍手を使うことが多いですが、軍手は編み目が粗いため釘や木のささくれなどが刺さることがあります。
 軍手が必要な場合には、防刃手袋の上からつけるようにするといいでしょう。
 そして、足回りは長靴やマリンシューズ、スパイク長靴などで踏み抜き防止処置がしてあるものを選びます。踏み抜き防止インソールなどもありますので、普段お使いの長靴にそういったインソールを入れてもよいと思います。
 頭部にも守るためのアイテムを着けます。ヘルメットが理想ですが、帽子でも構いません。大切なのは露出させないことなので、頭部をカバーできるものを頭に被るようにしてください。
 万が一怪我をした場合に備えては、防水タイプのカットバンと傷口を洗うためのきれいな水を用意します。カットバンは大きさの違うものをいくつかセットし、水は500mlペットボトル1本あれば大丈夫だと思います。
 流水で傷口を洗い流し、傷口がきれいになってから防水タイプのカットバンを貼り、傷口を保護します。また、大きい怪我の場合には速やかに救急車を呼んでください。
 最後に、感染してもっとも恐ろしい破傷風菌についてはワクチンがありますので、被災地に災害ボランティアに出かけるときには破傷風ワクチンを事前に打っておくとより安心です。
 破傷風ワクチンの効果は概ね10年程度とされていますが、主治医の先生と相談した上でどのような接種をするのかを決めることをお勧めします。
 せっかく被災地支援に出かけたのに自分が怪我をして現地の医療体制に負荷をかけてしまっては何にもなりません。できる限りの怪我をしない準備をして、現地に赴くようにしてください。

窓ガラスとカーテン

 窓ガラスからの光などを遮るために、カーテンやブラインドなどが設置されているおうちは多いのではないでしょうか。
 地震や台風などで窓ガラスが割れたとき、破片が室内に飛び散らないように、できるだけ窓の室内側にはカーテンやブラインドなどをしめておいたほうが安心です。
 採光が気になるようなら、レースカーテンやブラインドの波根の角度の調整などをとり、ガラス単体で居住空間に面することがないようにしておいてください。
 もちろん、窓に飛散防止フィルムも貼ることも重要です。

窓にフィルムを貼る。外側の場合と内側の場合があるので説明書をよく読んでおくこと

 断熱フィルムや遮光フィルムでは、ガラスの飛散防止に充分な効果は得られませんので、貼るときには注意が必要です。
 予算が無かったり、採光がどうしても欲しいという方は、大きめのビニールハウス用シートなどを窓ガラスの室内側に天井から一枚垂らしておくとよいとも思います。
 地震や台風などで起きる怪我のうち、ガラスによる怪我というのは割とよく発生するようです。
 怪我をすると動きが取れなくなることもありますので、窓ガラスの飛散防止対策については気をつけておいて欲しいです。

凍らせたペットボトルを準備する

 飲み終わったペットボトルに水道水を入れて冷凍庫で凍らせておくといろいろと便利です。
 保冷剤に比べると経費がかかりません。使用済みのペットボトルと水道水なので、割といくらでも手に入る材料です。
 そして、溶けたらそのまま飲料水に使うことができます。
 特に夏場などだと、クーラーボックスに入れておいて全体を冷やし、それが終わったら冷たい水として飲む。
 そうすると帰りは荷物が軽くなってご機嫌です。
 我が家では夏場は数を増やして用意しておき、涼しくなってきたら本数を減らしていますが、増減が簡単なので非常に助かっています。
 また、停電時に冷蔵庫の上部に入れておくと、しばらくの間冷気を維持してくれます。冷凍食品などを使うことはよくありますが、凍らせたペットボトルは、溶けた後も飲料水や生活用水にそのまま転用できるのが便利です。
 他にも発熱時にタオルを巻いて大きな血管を冷やしたり、暑い日の停電では、蓄電式の扇風機と組み合わせることで簡易冷風扇が作れたり、およそ冷やすことが必要なものには使うことができます。
 500mlのものを一本作っておくといざというときに重宝しますので、冷凍庫に余裕があるときにはやってみると便利だと思います。

紙コップで授乳する

 個人装備の中では普通のコップが入っていればいいと思いますが、ミルクを飲む子どもさんや衛生面で気を遣わないといけないような場合には、紙コップを準備しておくといいと思います。
 この紙コップと使い捨てスプーンがあれば、ほ乳瓶がない場合でもミルクを飲ませることが可能になります。
 ほ乳瓶は利用後に、「洗浄」→「消毒」→「乾燥」という手順を踏んでまた使うわけですが、災害後に水が不足する場合には、洗浄するための水が確保できないとほ乳瓶の衛生環境が保てないという問題が発生します。
 使い捨てタイプのほ乳瓶もありますが、一つの単価が高いことと、数日分の使い捨てほ乳瓶を持ち歩くのは、他のものを持って移動することを考えると現実的ではありません。
 そこで、紙コップに入れたミルクをスプーンで飲ませるという代替案が登場してきます。
 紙コップも使い捨てスプーンもさほど場所はとりませんし、衛生的にも管理がしやすいものです。
 ただ、これはあげる親ももらう子も練習しないとうまく行きませんので、普段の授乳の中で取り入れてやってみてください。
 母乳の方も同様で、災害後には心労やストレスから母乳がでなくなることもありますので、ミルクを飲んでくれるのかもあわせてやってみて欲しいと思います。
 紙コップでの授乳はあくまでも非常手段です。
 ただ、このテクニックを知ってできるかどうか試しておくことで、その後準備するものがいろいろと変わってきますので、できる範囲で試してみてくださいね。

アルコール消毒とストーブ

 ストーブに限りませんが、火を扱っているときにアルコール消毒をするときは、火の周りには吹かない、かけない、拭かないを気をつけてください。
 当たり前だと思われることも多いと思いますが、火がついていることを意識せずにアルコール消毒を行って引火するということが起きないとも限らないからです。
 言うまでもありませんが、アルコールは可燃物です。アウトドアで直火を使う人なら、助燃剤や着火剤にアルコールが使われることをご存じなのではないでしょうか。
 アウトドアの現場でよく起きる事故の一つに、燃焼中の着火剤追加による引火というのがあります。
 アルコールは気化が早くて燃焼温度も低いことからとても着火しやすいものなのですが、火がうまくつかなかったり急いで火を大きくしようとして容器のまま着火剤を投入しようとして引火事故になっています。
 このコロナ禍でアルコール消毒はどこででも見るようになりましたが、使われる際にはくれぐれも火元に注意してください。

バケツのフタはありますか

 バケツの無いおうちもあるとは思いますが、できれば最低一つ、バケツは準備しておいてください。
 災害後、断水になったときにはこのバケツで水やお湯を運んだり、トイレが使えなければ汚物を入れたり簡易トイレに使ったり、洗濯や床下などの泥の運搬に使うこともできます。また、小さな子どもであれば、バケツにお湯を張って簡易浴をすることもできますので、小さなお子さんがいるおうちでは、優先度は結構高いと思います。
 バケツの大きさはいろいろとありますので、あなたが水を一杯に張って運べる程度の大きさのものであれば良いと思いますが、用意するバケツには、できればフタもつけるようにしてください。
 バケツにフタがついていると、吸水された水を運ぶときもこぼさなくて済みますし、汚物を入れるときにも臭いを封じ込めることができます。
 基本的にフタはばら売りになっていることが多いので、バケツを買うときにサイズを合わせて一緒に買うとサイズを間違えなくて済みます。
 単品では使い道がないバケツのフタですが、バケツとセットになると非常に使い勝手のよい道具になりますので、もしこれから備えるのであれば、一緒に購入しておくことをお勧めします。

雪対策を考える

 各地で雪が降ったようですが、あなたのお住まいの地域ではどうだったでしょうか。
 今回は過去にこのブログでご案内した雪対策の記事をまとめてみましたので、気になったものがあれば見てみてください。

絆創膏で滑り止め

雪道の歩き方

除雪スコップあれこれ

南岸低気圧

ご飯を炊く道具

 お米を炊くというと、どんな道具を想像しますか。
 炊飯器やお鍋、飯ごうや羽釜といったものが浮かぶのかなと思いますが、変わったところでは空き缶でもご飯を炊くことができます
 そして、ご飯を炊くというのは、干したお米を水に浸けて加熱するという作業なので、実はビニール袋にお米と適量の水を入れて湯煎してもご飯になったりします。
 また、研がなくてもおいしいお米が炊けるという袋も売っています。
 実際のところ、使うのには慣れが必要ですが、慣れてくるとおいしいお米が湯煎でもできるようになります。
 もちろん、普段の生活では普通に炊飯器を使えばおいしいお米が炊けるのですが、湯煎でご飯を作るメリットは、お米が出来上がってから食べるまで、一切お米そのものに触らなくても済むことです。
 つまり、災害後で充分な水が手に入らない場合に汚れた手でも安心して食べることができるのがメリットとなります。
 防災グッズとしても写真のように専用のアイテムが売っていますが、分量さえマスターすれば、普通の耐熱ビニール袋でもきちんとご飯が作れます。
 ビニール袋に耐熱が必要である理由は、お米と水をビニール袋に入れ、お湯の中に入れてひたすら煮るとき、お湯を沸かしている容器の側面などにビニール袋が触れると溶けてしまうことがあるからです。
 食品用のビニール袋には耐熱温度が必ず書いてありますので、100度を超える表示のものを選ぶようにしてください。