どうやって避難してもらったらいいのか

 災害時にレベル4以上、避難指示や避難勧告が出た場合でも、それに気づかない人がいるかもしれません。
 例えば、耳の聞こえない、または耳の聞こえが悪い人、目の見えない人やものが見にくい人、日本語がよく分からない人など、案外と気づかない可能性のある人は多いものです。
 以前、とあるところで大雨により夜中に水害が発生したとき、消防団の人が避難を呼びかけるためにいくら玄関たたいても出てこなかった高齢者の方がおられたそうですが、その方は補聴器を外して眠っていたために玄関での騒動にまったく気づかなかったそうです。幸いにして、その方の家は水に浸からなかったために笑い話で済んだそうですが、場合によっては亡くなっていた可能性があります。
 その地域では、その災害の後、夜中に状況が悪くなりそうな予報が出た段階で避難所を開設し、日のあるうちに聞こえの悪い方や身体の不自由な方はそこに避難してもらうようにしたそうです。状況に気づけない、または気づいても行動が難しい方は、できるだけ早めに避難してもらっておけば、仮に避難する必要が無かったとしても、「何もなくてよかったね」と言えるのではないかと思います。
 では、日本語が分からない人にはどうやって知らせたらいいのでしょうか。最近外国から来る人たちの多くはスマートフォンを持っています。そして、自治体の発信する情報も多言語化してきていますので、それで防災メールが受信できれば非難できるでしょう。
 ただ、自治体からの防災メールでは避難しなくてはいけないことはわかっても、いつどこへ何を持って避難すればいいのかまではわかりません。場合によっては、避難という概念がない人がいるかもしれません。そういう人たちに避難準備や災害時の対応を知らせるためのやり方は、まだまだ未整備の部分だと感じます。
 そして、避難の判断は自分でするにしても、本人だけではどうにもできない部分、例えば避難所の開設時期や使える資材や物資の状態など、共助や公助が必要な部分はたくさんあります。
 非常に基本的な話になるのですが、自分で情報をとれる複数の経路を準備しておくこと、そして、ご近所とあいさつでいいので声かけをしていくこと。近所づきあいは面倒くさいという声もよく聞きますが、せめてお互いの顔がわかるくらいにはしておきたいものですね。

避難訓練と本番の違い

 避難訓練と本番では、やる内容が大きく異なるなと思うことがあります。
 避難訓練での子ども達への合い言葉は「お・は・し・も」で、これは「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」の頭文字を取ったものです。
 でも、いざ本番の時にこれをこなしたらどうなるかというと、逃げ遅れたり周囲の人が気づかなかったりすることが起きるでしょう。
 災害時の避難は「身を守る」「急いで逃げる」「周りを巻き込む」「戻らない」が基本となると思います。まずは身を守り、そして安全な場所に逃げる、そのときにはできるだけ周りの人も避難するように声かけて巻き込み、避難した後は安全確認ができるまで絶対に戻らない。東日本大震災では、釜石の子ども達がこの行動をとり、多くの人たちを救うことができました。
 ではなぜ避難訓練では「お・は・し・も」になってしまうのでしょうか。
 これは訓練を実施する側の都合と、近所から紛らわしいという苦情が入るからではないかと思われます。
 訓練する側は、できるだけ統制のとれた避難をしたいと考えます。そのため走らせないししゃべらせないのだと思います。また、単独訓練で「津波だ、逃げろ!」と子ども達が騒ぐと、学校の周囲のお宅はパニックになってしまうかもしれません。いっそのこと、ご近所も巻き込んだ避難訓練を行えば実戦さながらの訓練になると思うのですが、なかなか準備が大変なようで、そこまでの訓練を大規模校でやっているところは少ないのではないかと思います。
 避難訓練というと、訓練のための訓練になってしまいがちです。できれば専門家を交えてより実戦的な訓練を行ったり、そこまではしないまでも、訓練の様子を見てもらって講評を受けるだけでも緊張感は変わると思います。もちろん当研究所でもそういった業務を行っていますので、お気軽に相談いただきたいと思いますが、せっかく避難訓練をするのですから、「問題なし」で終わるのではなく、小さな問題でもいいので見つけて改善していくようにしていければなと思っております。

災害時の子どもの安全

緊急時に子どもがどこへ避難するのか知っていますか?

 災害時には自分の身を守ることを最優先で行うことが大切だと思っているのですが、自分の身を守った後、あなたと家族はどのような行動をするのかを決めていますか。
 大人であれば、とりあえずは安全な場所に移動するというところでしょうが、学校や保育園、幼稚園に通っている子ども達の場合、それぞれの施設がどういう判断でどんな行動をとるのか、きちんと把握していますか。
 学校や保育園、幼稚園などの教育機関の場合、子ども達は教師や保育士といった大人の指示に従って行動することになりますが、子ども達が何が起きたらどこにいるのか、どこへ避難するのかについて、きちんと教育機関側に確認が取れていますか。災害が発生したとき、または発生が予測されるときには、原則として教育機関まで保護者が迎えに行くということになっているところが殆どだと思いますが、どんな状況なら保護者に引き渡しがされて、どんな状況なら引き渡しを中止するのかについて、きちんと把握していますか。
 というのも、学校やこどもたちが無事であっても、お迎えに行った保護者がその途中で被災する可能性が非常に高いからです。東日本大震災では、災害時には保護者に子どもを引き渡すという取り決めに固執してしまったため、お迎えに向かう途中で被災したり、お迎え後の避難中に被災した方もいらっしゃったようです。
 災害時に教育機関から保護者に子どもを引き渡すことができるのは、状況が落ち着いて安全に引き渡しが可能な状態がそろっている必要があります。逆に、そろっていない状態では引き渡しはせず、学校で安全を確保する必要があるのだと思います。
 むろん、先生方に全ての責任を取れというわけではありません。災害時の避難や引き渡しについてきちんと保護者との間で取り決めをしておくことが大切だということが言いたいのです。保護者が同意するなら、自分で判断できる年齢の子ども達であれば、災害時の避難について自主的に行わせるというのも選択肢としてはありだと思っています。危険から逃げるという能力については、ひょっとしたら大人よりも子どもの方が優れているのではないかと思うこともあるからです。
 子どもが自分のいる場所で状況が落ち着くまできちんと命を守ることができること。そして子どもが自分の命を守っていることを信じることで、保護者もまた自分の安全を確保することができます。
 これこそが「津波てんでんこ」なのではないでしょうか。
 自分の身の安全というのは、結局のところ自分にしか守ることができないのですが、災害時に教育機関として集団行動をするのであれば、先生方が日々の災害対策についてきちんと学習し、訓練や教育を継続して行っていく必要があります。でも、それがきちんとできているでしょうか。
 「釜石の奇跡」は防災教育を受けた中学生達の自主的な行動の結果でした。あなたがお住まいの地域の子ども達の災害対策はきちんとできていますか。
 そして、あなたの子どもは、災害後にどこであなたを待っていますか。

階段を使っていますか

 あなたがお住まいのところや通勤、通学をしている先、遊びにいくところなど、ある程度の高層階になるとエレベーターやエスカレーターがあり、多くの人はそれを利用すると思うのですが、それらの施設の階段の位置を、自信をもってわかりますと言える方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
 また、行き先が階段しか無い施設だとして、いざというときに普段使っている階段以外の階段がどこにあってどこに通じているのかをきちんと把握していますか。
 災害時に避難で使うのは基本的に階段になりますが、階段の場所を知っていないと途方に暮れることになります。よくあるのが、商業施設や病院などで職員以外は全てエレベーターやエスカレーターしか使えないようになっているもの。非常灯の誘導に従えばちゃんと非常階段にたどり着けるようにはなっているはずですが、普段から階段を意識していないと、エレベーターだけの施設だと閉じ込められたと感じるでしょうし、止まっているエスカレーターに人が押し寄せると、群衆雪崩や、最悪の場合エスカレーターが外れて落下することも考えられます。
 よくいくところ、よく使う施設であるなら、たまにでいいので階段の位置や、できれば階段を使って移動してみてください。そうすると、いざというときに階段で逃げるという選択肢が思い浮かぶと思います。
 人の心理として、非常時になるほど知っているところを使おうとするものです。よほど場数を踏んでいるか、冷静な方でも無い限り、混乱している中で使ったことの無い非常階段を使おうとは思わないのではないでしょうか。また、階段しか移動手段のない施設の場合、普段自分が使わない階段を意識して使うようにしてください。そうすることで、混乱の中でも自分の持つ選択肢が増えて助かる確率が上がります。
そうでなくても、地震発生時にはエレベーターでは閉じ込められる可能性が、エスカレーターでは緊急停止による将棋倒しが起きる可能性が高いです。
 よく「健康と省エネのために階段を利用しよう」と言われますが、いざというときに自分の身を守るためにも、普段から階段の位置を意識して、できれば使っていきたいですね。

正確な情報を得るには

 災害発生時に必要なものは正確な情報です。これを得ることができるかどうかで、行動が大きく変化することを意識しておかなければなりません。
 では、正確な情報はどうやって集めればいいのか。ツイッターやラインを初めとするSNSは、かなり情報が早く、多く流れますが、信憑性はイマイチです。愉快犯などが登場して被災地外からおかしな情報を流して現地を混乱させたりすることが、過去の大きな災害では必ず起きています。
 テレビはどうかというと、これは映像に見入られて判断すべきタイミングを逃してしまうことが予測されます。予想外の災害を目の当たりにすると、思考停止してしまう危険性があるのです。
 そのため、ながら作業に向いているラジオをお勧めします。音声だけですので行動を束縛することはありませんし、携帯型であれば避難行動しながら最新の情報を集めることができます。ラジオの情報により広域的な情報を、SNSなどでローカルの状況を確認できれば、情報の正確性はかなり高まるのではないでしょうか。
 いざ災害が起きた、または起きそうなときに自分がどのような方法で正確な情報を集めて行動を判断するのか、一度考えて、その準備をしておくことをお勧めします。

足下を確保する

 災害時、主に地震のときには、よっぽど意識して片付けている家で無い限りさまざまなものが床に散乱してしまいます。特に眠っていたときなどは、揺れが収まって寝ぼけ半分で避難や片付けを行うことになりますが、そのときに自分の足を守るためのものが準備できていますか。
 散乱しているものの中には、ガラスやプラスチック片など、足を切ったり刺さったりしてしまう危険なものが多くあります。そんなところを素足で歩くと、せっかく無事に地震をやり過ごせたのにしなくてもいい怪我をすることになってしまいます。一般的には運動靴を準備しておくことが推奨されていますが、置いたりしまったりする場所に悩んでしまったりします。スリッパでも、靴下でもいいので、何か足を守るものを準備しておいてください。

市販の防災セットに入っているスリッパ。割と多目的に使える。

 新聞紙を近くに置いておけば、新聞紙スリッパを作ることもできるでしょうし、タオルや服を巻き付けても構わないと思います。大切なのは足を怪我しないこと。素足で歩かなくてもすむ方法を考えてください。
 「身を守る」とは、自分が安全な場所まで移動できて初めて完了する行動であり、無事に移動するためには、足を怪我するわけにはいきません。ないに超したことはありませんが、いざというときに備えて安全に逃げるために足を守れる方法を準備しておいてくださいね。

いろいろ使える雨合羽

 最近の自転車通学で、雨の日にカッパを着ている学生さんを見なくなりました。
 夜明け前から雨が降っていても制服姿で自転車を漕いでいくのですが、よくみるとかごの中の荷物にはビニール袋がかけてあってちゃんと雨対策がされているようなわけのわからないことになっています。まるで学校で雨合羽着用禁止の校則でもあるのではないかと思ってしまうくらい、見事に雨合羽を着ている学生さんを見ることがないのです。これからの季節、雨に濡れると身体が冷えますので勉学に集中できないのではないかとか、制服がくさくなるとも思いますが、これらは余計なことなので置いておきます。
 ただ、確かに雨合羽を着ることはおしゃれではないかもしれませんが、雨合羽は雨を防ぐだけでなく他にも優れた働きをしてくれるので、災害対策としてはぜひ持ち歩いてもらいたいなと思います。雨合羽は雨水を通さず濡れないことが一番の目的です。そのため、着るだけで雨風をしのぐ道具になってくれます。状況によっては、雨合羽を着るだけでも立派な寝袋代わりになったりもします。また、地面に敷けば簡易シートになりますし、携帯トイレを使うときにも活躍してくれます。
 雨合羽には、大きく分けると上下にわかれたセパレートタイプと、足下が自由になっているポンチョタイプがありますが、リュックサックを背負って避難するときなどにはポンチョタイプならりリュックサックの上からそのまま羽織れますが足下は濡れます。動くことが想定されているときにはセパレートタイプが重宝しますし、持ち運びや多機能性を考えるとポンチョタイプです。どちらがいい悪いというわけではなく、目的と自分の使いやすさで選べばいいのかなと思います。
 あと、安いナイロンやビニールの雨合羽は内部に身体から出す汗や水蒸気が籠もり内部がびちゃびちゃになりますので、できれば少しだけ高いゴアテックスやエントラントといった内部からも水蒸気を通すような素材を選ぶか、または換気用のベンチレーターがついているものを探せば快適に過ごせると思います。最近では内部の汗や水蒸気を外部に逃がす素材や装置が安くいろいろとでていますので、自分にあった雨合羽を一つ準備して欲しいなと思います。
 かなり昔、なぜ雨合羽を着ないのかという質問をしたとき、当時の学生さんたちは「格好悪いから」とか「蒸れる」「学校で干す場所がとれない」という話を聞いたことがあります。修行僧みたく制服で雨に打たれるのもいいかもしれませんが、雨に濡れた後の臭いを防ぐこと、自分の体力を温存して生き残るため、できれば雨合羽を使って欲しいなと思います。

扉の前にものを置かない

 火災などで防火シャッターが降りた後、逃げ遅れた人や消火活動をする人のために非常用扉がもうけられています。「扉の前にものを置かない」というのは消防法でも決められていることなのですが、過去にはこの非常用扉の可動範囲にものがあって扉を動かすことができず惨事を招いた火災がたくさんあった結果です。
 防災上も、扉の周囲にものを置かないというのは鉄則なのですが、職場ではともかく、家の中では意外とそれに気づいていない人が多いことに驚かされることがあります。家庭で押したり引いたりして開けるタイプの扉では、その可動範囲及びその周辺に倒れたり崩れたりして扉の開閉を妨げるようなものは絶対に置いてはいけません。引き戸であっても、引き戸にもたれてしまうようなものを周囲においてはいけません。
 「扉の前にものを置かない」と聞くと、扉の前にものがなければいいのかと考えてしまいがちですが、扉の開閉を邪魔しないために行う作業ですからそこを意識してものの配置をしないといけないでしょう。扉の開閉はもちろんですが、扉の周囲にものがないことで、足下の安全がしっかりと確保されます。そうすると、扉を超えても足下の心配をしなくていいわけで避難の速度が上がることは間違いありません。職場では、普通の扉と非常扉を、家庭では部屋や廊下を行き来する扉や玄関を、それぞれチェックしてみてください。もしもそこに何か置いてあったとしたら、すぐに撤去して出入りをふさぐことのないようにしておいてくださいね。

 ちなみに、上記の写真はとあるオフィスの非常扉です。
 扉の可動域は確保されており、通り道も取られているのですが、折りたたみ式コンテナが大量に積まれていたり、台車が何台かまとめて置かれています。 地震や水害では、こういったものが崩れたり流されたりして扉の開閉を邪魔してしまうことが起きますので、少なくとも扉を構成しているポケット部分には何も置かないようにしたほうが安全です。
 「扉の前にものを置かない」だけでなく、「なぜ置いてはいけないのか」まで考えてもらえるといいなと思います。

経路のチェックと籠城計画

 あなたは普段自分が使っている通学路や通勤路が水没しそうな場所についてチェックしていますか。特にアンダーパスや低い土地を通る人は要注意です。最近の雨は短時間に集中して降ってくるため、側溝などの排水能力を超えて水没することが増えています。そのため、例えば避難勧告が出て学校や職場が閉鎖となり、家に帰ることになった時、気がついたら周辺が完全に水没して動きが取れなくなってしまうと言うことが起きることになります。

 本来なら、災害が発生する前に、例えば大雨特別警報が出たらそのまま学校や職場にいるのと、そこから家に帰ることのどちらが安全なのかをきちんと分析しておく必要があるのですが、現在は「災害=帰宅」となっていることが多く、当然学校も職場もそこで籠城するための準備も設備もありません。避難所に指定されているところでさえ、資材は備蓄基地から発災後に運んでくると言うような計画になっていて、そこには空間しかないという場合がほとんどです。災害が発生すると帰宅できなくなる事態が発生することも想定して、それぞれがある程度の備えをしておくことが必要ではないでしょうか。

 お互いがどこで安全を確保しているのかがわかれば、心配することもありませんし危険な中をお迎えに急ぐ必要もありません。

 これは学校や職場に限らず、例えばディサービスなどでも同じことで、そこにいるときに災害が発生した場合どうするのかについて、しっかりと取り決めておくことです。災害は待ってくれません。特に人を預かる場所については、しっかりとした取り決めをして、関係者に周知徹底しておく必要があると思います。

指示待ちでは助からない

 災害発生時において最も重要なのは、自分で安全を判断できることです。
 ですが、この国に住んでいる多くの人は誰かの指示を待っている状態。例えば、行政の避難情報や消防団の巡回、テレビやラジオからの避難の呼びかけなど、誰かからの指示があって始めて避難するということが多いなと感じます。別に指示待ちは本人が決めたことなのでどうでもいいのですが、その結果としてその判断をした「自分以外の誰かが悪い」という状況を作り出してしまいます。
 結果的に避難が必要なかったような事例であれば、「あいつが逃げろと言ったから逃げたのに無駄な時間を使わせやがって」と文句の一つもいうようになり、その発言を聞いた人は、絶対に一緒に避難するもんかとと思ってしまうのではないでしょうか。少なくとも、私は誘う気にはなりません。隣近所のつきあいがあって、避難しなければ死んでしまうだろうなと思ったとしても、です。
 確かに、災害で避難するか否かを判断するためにはいろいろな知識を取得して、判断するための情報に意識を向けておかなければなりません。それが面倒だという人もいらっしゃるでしょう。ただ、自分の命を自分以外の誰かの判断にゆだねると言うことは、もしもその判断が間違っていたときに、自分が死ぬことになってしまいます。また、みんなでどうしようと考えているうちに被災してしまう可能性もあります。
 避難するタイミングは人それぞれです。10人いれば10通りの判断基準があるわけなので、自分で自分の判断基準を定めて逃げ方なども決めておきたいですね。
「自分の命は自分で守る」
 こと災害に関しては、まずは自分の安全の確保が第一になります。こういったことを書くといろいろと言われてしまうのですが、自分が安全でなければ人の救助などできるわけがありません。
 繰り返しになりますが、指示待ちではなく、自分の命は自分で守ることを基本にして、ご自身の防災計画を策定していただければなと思っています。