「災害時に便利なアプリとWEBサイト」を紹介するリーフレットのご紹介

リーフレットで紹介されているアプリの一つ「Safety tips」の日本語版の画面。
天気や避難所案内だけで無く、災害とは何かを学べる「事前学習」や
簡単なコミュニケーションができるコミュニケーションボードもついていて便利。


 他の国から来て地域に住んでいる人が、地域活動に参加されることも増えてきました。日本に住む以上さまざまな災害と無縁ではいられないのですが、顔見知りになったとはいっても、お互いの意思疎通というのは、以前ご紹介した「voicetTra」などの翻訳ソフトを使っても、なかなか難しいところもあります
 とはいえ、災害時などの緊急事態には、どのような情報をどこで見たらいいのかくらいはきちんと伝えておきたいですよね。
 このたび内閣府防災が災害時に情報を集めることのできるスマートフォンアプリとWEBサイトを紹介するリーフレットを作成しました。
 内容は、本当にアプリとWEBサイトの紹介なのですが、その国の方が使っている言語があれば、このリーフレットを渡して説明していくと理解がしやすくなるのではないかと思います。
 また、災害に対する備えが勉強できたり、コミュニケーションボードが搭載されているアプリもあって、いざというときに途方に暮れなくてもすむかなと思えるくらいのないようにはなっています。
 どこの人であれ、災害なんかで死んでいい人はいません。情報がうまく伝わらなくて逃げ遅れてしまったと言うことが起きないように、地元の集まりのときなどに、こういったリーフレットを配って、地域の安全につなげていただければと考えます。

災害時に便利なアプリとWEBサイト(多言語)」(内閣府防災情報のページに移動します)

災害時の危険ってどんなこと?

 防災関係でよく言われる言葉に「災害が発生しそうなときに危険だと思ったらすぐに避難してください」というのがあります。
 命を失いかねない状況になることだと考えると、「避難=命を守る」ということになりますので、命の守り方をしっかりと理解していないといけません。
 では、災害で起きる命を失いかねない状況を考えてみましょう。
 まずは大雨。大雨になると水路や地面が水を裁ききれなくなって越水や水没、土石流、地すべり、土砂崩れなどの土砂災害が発生し、それに巻き込まれることによって命の危険が生じます。
 対策はというと、海抜高度の低いところや川の周囲、又は川の跡、土砂災害の起きそうな場所には住まないことが一番です。とはいえ、実際のところはそこまで考えて住んでないと思いますから、危険なときにだけそれらの危険のない、海抜高度が高くて土砂災害の起きない場所に逃げておけば危険を避けて命を守ることができます。
 台風も同様で、これに風対策が追加になります。家の周りのものが飛ばないように、他からものが飛んできても被害が出ないように、例えば植木鉢やバケツなどは屋内にしまっておく、屋根の修理は早めにしておく、窓には飛散防止フィルムを貼っておくなどの準備をした上で、水の被害が起きそうなら、やはり水に対して安全な場所に逃げておくことで命を守ることができます。
 風が強いと停電になることが多いので、ランタンや懐中電灯といった照明具やカセットガスといった調理器具の準備も必要になるかもしれません。
 最後は地震。いきなり来るとは言え、大きな揺れだけでは心臓の悪い方以外で危険を感じる方はいないと思います。
 問題になるのは揺れによって発生するさまざまな被害です。例えば、家屋の倒壊、土砂災害、高いビルだと長周期振動も問題になりそうです。
 対策としたら、家屋の耐震調査をし、必要があれば耐震補強すること。家具が人のいる場所に倒れないようにしておくこと、なによりも危険な場所には住まないことです。

 「三十六計逃げるに如かず」という言葉もありますが、危なければ危なくないところへ逃げれば良いだけで、その情報の一つとして自治体のハザードマップが存在します。
 ハザードマップを過信してはいけませんが、一つの目安になるものであることは間違いありません。
 自治体が配っているハザードマップにしっかりと目を通して、避難所以外でも危険がなさそうな場所も探しておいてください。

 また、ものの特性を理解しておくこと。例えば、水は高いところから低いところへ必ず流れていきますので、水の通り道を避けて高いところへ移動すれば安全は確保できます。粘土質な土地なら、土石流や地すべりが起きやすいかもしれませんので、早めに逃げておく方がいいかなという予測ができます。

 災害なんかで死なないために、自分の身を守るための行動基準を作ることはとても大切なことです。いろいろなことを検討しながら安全に逃げられるやり方を見つけてくださいね。

自分のいる場所の周囲を歩いてみよう

 おうちや職場の周りにどんな道やものがあって、どこを通るとどこへ出て、どんなお店があるのか、あなたはご存じですか。
 家や職場などの生活空間になると、普段使ったり必要だったりする場所以外は行かないし知らないものです。
 でも、災害が発生するとそれらの情報を持っているか持っていないかでそのあとの動きがずいぶんと変わってきます。
 大通りしか知らない人は大通りしか歩けませんし、裏道や回り道を知っている人は歩く場所の選択肢が広がります。
 また、移動や避難をすることになったとき、自分の知った場所以外はイメージができませんからなかなか歩くことにはなりません。
普段から散歩をされる方は、いろいろとコースを変えてみてください。普段歩かない人は、まずは家や職場の周りを歩いてみてください。意外と知らない風景が目の前に広がってこんなところがあるんだと驚くことがあると思います。
 家や職場、そしてその間の通勤通学路だけでなく、いろいろな道を通って、周りにどんなものがあるのかをしっかりチェックしておいてくださいね。

雨の降り方と気象情報の表現方法

 テレビやラジオの気象情報などで「強い雨がふるでしょう」や「激しい雨にご注意ください」といった雨の強さの表現をお聞きになることも多いのではないでしょうか。
 実はこの言い回し、気象予報士さんが勝手に言っているわけではなく、予報用語としてこういう予報のときにはこう言いましょうというルールが決められていて、同じ雨量であれば同じ表現が使われるようになっています。
 気象庁のホームページには雨の強さと降り方についてまとめた表があるのですが、そのまま借用するわけにいかないので当研究所で作成したものを貼っておきます。
 1時間雨量と予報用語はそのままですので確認しておいてください。

 ところで、ここに書かれた1時間雨量。言葉としてはわかるのですがうまくイメージができるでしょうか。
 参考までに、日本気象協会が作成した画像をリンクしておきますので、興味のある方は確認してみてください。

動画でみる「〇〇ミリの雨ってどんな雨?」(tenki.jpのウェブサイトへ)

 以前のようにひたすらシトシトした雨が降るうっとうしい梅雨ではなく、晴れるときはからっと晴れて、降るときにはドカッと降るような妙な梅雨になっていますが、気象情報には気をつけて、行動が必要な時には早めに開始するようにしてくださいね。

子どもの通っている場所の避難計画を知っていますか

 地震やら大雨やら、毎年さまざまな災害が続いているわけですが、あなたの子どもさんが通っている学校や保育園、習い事教室と言った場所や施設の避難計画はご存じですか。
 それぞれが、発災時には子ども達の命を守るための対応を取ってくれると思いますが、そういう場所や施設は、最終的には保護者に引き渡すことが前提の計画となっていると思います。
 では、保護者はどんな状態の時にどこへ迎えに行けばこどもと無事に合流することができるのでしょうか。
 避難計画で発災後に子どものいた場所や施設に迎えに行くという計画の場合には、その場所や施設があらゆる災害から安全であるという前提がないといけません。
 まずはその場所や施設にいる人たちの安全を確保することが優先されますから、場合によっては他の場所に避難することもあり得ると思います。
 その時の避難先がどこか知っていますか。
 多くの施設はそういうときの避難先を決めていて保護者にその情報を開示していると思いますが、保護者の側はさまざまな通知に紛れて覚えていないのではないでしょうか。また、習い事などの場合には、どこへ逃げるのかについて保護者が教えてもらっていない場合もあると思います。
 そして、その場所や施設がどのような設備や資材を持っていて子ども達がどこまでなら安全に過ごすことができるのかについてもきちんと確認していますか。
 避難訓練は人の集まる施設では必ず義務づけられていますが、保護者はいつ訓練をやっているのか知っていますか。そして、その風景を見学をしたことがありますか。
 保護者が自分の安全を確保するためには、子どもの安全が確保されていることに自信が持てることが大切です。
 子どもの通っているさまざまな場所や施設の避難計画について、一度確認してみてくださいね。

雨の中の避難に関する一考察

避難の時の格好の一つ。

梅雨に入り雨が降ると、心配するのは大雨です。
雨が降っているなかでの避難で気をつけるとしたらどんなことかについて、少し考えてみたいと思います。

1.雨具

 雨の中を避難するとしたら、まず最初に必要なのは雨具です。
 傘、合羽がその代表になると思いますが、避難するくらいの雨が降っているのであれば、道路がいつ冠水してもおかしくありません。また、流れてくる水で足を取られるかもしれませんので、早めの避難以外では傘は使わずに両手を空けておいた方が安全です。
 まだしっかりと歩けない乳幼児をつれて避難するときは、できるだけ乳幼児が濡れないようにポンチョの中で抱っこやおんぶをする、クーファンの上から雨よけをかぶせるなど、ちょっとした工夫が必要となります。
 また、非常用持ち出し袋は避難時には両手を空けるという原則がありますので、基本的にはリュックサックだと思いますから、着込む合羽によってリュックサックも雨対策をしておかないといけません。
 完全防水のリュックなら大丈夫ですが、そうでない場合には、ザックカバーをかけるか、あるいは雨具をポンチョタイプにしてリュックの上にかぶせるかということになるでしょう。
 撥水程度の防水では、豪雨だと雨が縫い目などからザックの中に浸透しますので注意が必要です。
 あと、頭から垂れてくる水が目に入るとうっとうしいので、つば付きの帽子も準備しておきましょう。

2.足下

 雨の中の移動では、基本的に長靴を使う人が多いと思いますが、道路が冠水しそうな状況での避難では長靴の中に水が入って歩けなくなる可能性がありますので、できれば止めた方が無難です。
 マリンシューズが一番いいのですが靴底の厚いものは少ないので、運動靴を履いて避難するようにしてください。
 非常用持ち出し袋には換えの靴下や換えの靴を準備しておいて、避難先に到着したら冷える前に履き替えるようにします。

3.濡れ対策

 大雨の中の避難になると、合羽を着ていてもどうしても濡れてしまいます。
 そのままだと風邪を引いてしまうので、非常用持ち出し袋には必ず吸水性のいいタオルと着替えを入れておいてください。
 濡れると身体が冷えますから、羽織れるものも準備しておいた方が安心です。
 寒さに弱い方は、非常用持ち出し袋の中に使い捨てカイロを準備しておいてもいいかもしれません。
 また、着替えやタオル、使い捨てカイロなどは濡れないように密封できるビニール袋にいれておくことをお勧めします。

4.暖を取る

 避難先でなにがしかの暖かなものが飲食できればいいのですが、そうでない場合も多いと思います。
 そのため、非常用持ち出し袋には携帯コンロや発熱剤など、お湯を沸かせる道具と飲料用の水、それにほうじ茶を準備しておきます。
 避難先でお湯を沸かし、ほうじ茶を飲むことで身体がしっかりと温まります。

 暑い時期でも、雨でずぶ濡れになると身体は芯から冷えてしまいます。
 特に乳幼児や高齢者、身体の弱い方などは冷えは大敵ですので、濡れるのは仕方が無いとして、安全な場所へ移動したら、可能な限り早く水気を拭き取って暖がとれるようにしてください。
 着替えた後、お茶を飲んでも寒いようなら、湯たんぽや使い捨てカイロを身につけ、エマージェンシーブランケットや毛布にくるまって身体から熱が逃げるのを可能な限り防ぐようにしてください。
 何もないに超したことはありませんが、念のためにお手元の非常用持ち出し袋の中身が水に濡れない水害対応になっているかどうかを確認してみてくださいね。

内水氾濫に気をつけよう

 大雨が降ると河川の氾濫には気をつけますが、もっと身近にある排水路に注意は向けていますか。
 一時間に50mm以上の激しい雨が降ると、側溝や排水路の排水量よりも注ぎ込む量の方が多くなるため、側溝から水があふれ出すようになります。

わかりにくいが水が側溝の蓋を超えて道路にあふれ出している。
普段から排水のしにくい場所を知っておくことも大切。

 これが内水氾濫と言われる状態ですが、水は高いところから低いところへ流れますから、側溝からあふれた水は庭や道路を通って低い土地へ流れ込むことになり、低い土地が浸水する被害が発生します。
 この被害は雨の勢いが治まってくると近くの排水路から排水されていくのでさほど長時間浸水することはないのですが、河川の水面よりも低い土地だったり、河川の流量増加により樋門を閉じたりすると、何らかの形で強制的に排水するまでは水がたまります。
 かつてはそういった土地は水田として使われていて、河川の氾濫や内水氾濫時には遊水池としてそこに水が集まるようになっていたのですが、昨今の住宅地開発ではそういったところにも住宅が建つようになっており、水害が起きたら大変だろうなと思ってみています。
 ともあれ、内水氾濫が起きると普通の道路や側溝に濁流が流れるようになりますから、足下が見えません。そんな場所を移動することは大変危険です。
 もしも家の前がそんな風になっていたら、お出かけを止めるのははもちろんですが、外への避難は止めて二階以上の上層階に避難することをお勧めします。

大雨の警報基準をおさらいしよう

 梅雨に入るのを待ちかねていたように県内では激しい雨が降るようになってきました。一部の地域では「大雨警戒レベル3」が発表されたところもありましたが、一口にレベルと言っても何をしたらいいのかピンと来ない方もいらっしゃると思います。
今回は現在の警戒レベルと以前の警戒名称、そしてそれにより住民が期待されている行動についておさらいをしてみることにします。

報道発表がレベル表示だけになったので、この警戒レベル表が頭に入っていないと訳がわからなくなる。

1.レベル1

 これはあまり意識しないと思いますし、報道発表などでもレベル1はでてこないと思っていいと思います。
 気象庁が大きな災害が起きそうだと判断したときに発表する「早期注意情報」がレベル1の基準となっています。
 これが発表されたら、家の周りのお片付けや雨樋、溝などが詰まっていないか確認し、できれば掃除をしておくといいでしょう。
 また、非常用持ち出し袋や備蓄品のチェックを行って、足りないものがあれば買い足したり交換したりするようにしてください。

2.レベル2

 気象庁発表の大雨注意報や洪水注意報がこれに当たります。
 避難経路の確認や避難所開設の時期の確認、避難に必要な資機材や車の燃料などを確認しておきましょう。
 また、大雨警報や洪水警報が発表されると、レベル3が発表されるかもしれないことを念頭に置くようにしてください。

3.レベル3

 以前の「避難準備・高齢者等避難開始」に該当します。避難準備とは言いますが、自宅や避難経路が崖崩れや水没の危険がある場所にあるようなら、準備ができ次第安全だと思われる場所に避難を開始してください。
 また、高齢者や要支援者など避難に時間がかかったり避難先に特定の資機材が必要な人は準備が完了次第安全な場所へ避難します。

4.レベル4

 以前の「避難勧告」「避難指示(緊急)」です。これが出るともうどこかで災害が発生していると考えても問題ありません。
 安全な場所への避難が難しくなっている場合には、自宅で上層階に避難する垂直避難を検討しましょう。可能な限り安全な場所へ避難してほしいという情報です。

5.レベル5

 「災害発生情報」で、これがもし発表されるとしたら、もう大規模な災害が発生していると考えて間違いありません。
 自分の周囲を確認し、現時点よりも安全が確保できる方法で、自分が生き残ることを最優先に行動しなくてはなりません。

 こうやってみると、レベル3とレベル4が重要な意味を持つと考えてよさそうです。
 レベル3とレベル4の違いははっきりとしないのですが、もしも避難所があなたや自治会の判断で開設できるのであれば、レベル3が出る前に避難所の開設をしておくことをお勧めします。また、逃げ込む場所が空けられていないと避難してきた人が途方にくれることになりますので、もし自分たちで開設が決められない場所が避難先になっているときには、避難所の開設時期について自分たちで明確に確認しておくことをお勧めします。
 これからの時期、大雨や大風が起こる可能性は高いです。
 気象庁や自治体が発表する警戒レベルを意識して、早めに行動するようにしておいてくださいね。

非常用持ち出し袋の保管場所

非常用持ち出し袋。左は昔からあるナップサックタイプだが、実用性は「?」。
準備するなら左側のようなリュックサックタイプがおすすめ。

 災害に備えたさまざまな品物は持ち出しやすい順番に「防災ポーチ」「非常用持ち出し袋」「備蓄品」に備えることになります。
 もちろん普段から持ち歩けるのならば防災ポーチではなく非常用持ち出し袋でまったく問題ないのですが、水や食料品その他非常用のアイテムを普段からあちこちと持ち歩くのはなかなか難しいなと思います。
 そうすると、普段から持ち歩くのは日常品+αの防災ポーチ、長時間いることの多い場所に非常用持ち出し袋をそれぞれ準備し、備蓄品は家の安全な場所に置くことになると思います。
 日常的な移動に自家用車を使うことの多い田舎だと、非常用持ち出し袋は、家と職場、そして車の中にでも置くことになるのではないでしょうか。
 家と職場はいざというときにすぐ持てる場所に、車の中は高温にならない場所にそれぞれ置くことで、最低でも一つ、うまくいけば3つの非常用持ち出し袋が確保できますから、いざというときに余裕を持った被災者生活が送れることになります。
 3つも管理するのは大変だと思いますが、昼食やお出かけ先の食事などで非常食を消費すれば、案外とうまく消耗品をローテーションできると思います。
 一番いいなと思うのはキャンプなどのアウトドアで実際に使いながら非常食を入れ替えていくことで、この場合には擬似的な被災生活も体験することができます。
 ところで、非常用持ち出し袋は作ったら必ず目につくところに保管してください。押し入れの奥や普段目につかないところに置いてしまうと、意識の中から非常用持ち出し袋の存在そのものが消えてしまいます。
 意識にないものは存在しないのと一緒。常に目につくところに保管しておいて、いざというときに探さなくても持ち出せるようにしておきたいですね。

大雨の時に気をつけておきたいこと

上流部の大雨で増水した高津川。

 地震や大風はその場所でそれとわかるような揺れや音などの現象が起き、今災害が起きているかもと実感させるような内容がついてきます。
 ただ、雨の場合は必ずしも目の前で大雨が降っていないからといって安全だと言えないことが多くあります。
 例えば、その場所が晴れていても上流部で大雨が降った場合には河川の氾濫が起きる可能性があるので要注意です。
 殆どの河川では、本流に流れ込む大小様々な支流がありますが、この支流の水が増えると本流が受け止めきれなくなって、ある地点で堤防が決壊したり水があふれ出したりします
 また、水かさが増した本流からの支流への逆流を防ぐための堰がもうけられているところもあるのですが、この堰を閉めると本流に出られない水が堰の内部で滞留を始め、堤防はなんともないのに堰の周辺が水没したりすることになります。
 いずれにしても、周辺の水かさに気をつけておかないと、気がついたら家の周りが水没していたと言うことになりかねません。
 もしも自分の住んでいるところが低地だったり、堰の近くだったりする場合には雨の状況に応じて高いところに避難する計画を作っておいた方が安心です。
 また、避難先は複数確認しておいて早めの避難をすること。それにより避難した先が人でいっぱいでも、他の避難所に移動するだけの時間を確保することができます。
 たとえ雨が降っていなくても、河川に関する情報が出た場合には速やかに避難するような練習をしておいたほうがよいと思いますから、普段の気象情報で、自分が住んでいる地域の川の上流がどうなっているのかについても意識しておいてくださいね。