地面の歪みを確認してみよう

 地震というのは、地面がぶつかり合って発生した歪みか、もしくは歪んだ地面が元に戻ろうとする力によって発生する自然現象です。
 地球というものにマントルが存在し、その上に地面が乗っているという構造上、地面が引っ張られたりぶつかったりすることは避けられませんし、そうすると地震が発生することも仕方のないことだと言えます。
 で、そんな大地の歪みがどう変化しているのか、東日本大震災前後だけですが、国土地理院のホームページに移動を映像化したものが出されています。

東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動映像(wmv形式:国土地理院)

 東日本大震災ではおよそ6m程度大地が移動したようですが、これを見ると日本全国どこで地震が起きても不思議ではないなと感じます。
 最近ではこの情報を使った重点監視地域なども出てくるようになりましたので、気象庁だけでなく、こういった国の行政機関の情報も上手に活用できればいいなと思います。

https://mekira.gsi.go.jp/index.html (国土地理院地殻変動情報)

国土地理院のホームページは、これ以外にも地面の高低差を好きな間隔で塗り分けることができたり、地図の拡大縮小などができるようにもなっていますので、家族の防災計画を作るときに活用すると、ハザードマップだけではない生きた情報を使うことができますよ。

【活動報告】避難訓練を見学させていただきました【益田市立高津小学校】

屋上に避難する生徒たち。写真は加工してあります。

 10月23日に益田市立高津小学校で実施されました避難訓練を見学させていただきました。
 この避難訓練は毎年されているそうですが、去年から定型通りのものではなく、実際に災害が起きて避難したらどうなるかということで、想定に基づいて避難先まで避難する訓練をされているそうです。
 今回の想定は地震から津波が発生、4分以内に屋上へ避難という設定で、実際に屋上まで想定時間内に避難が可能かどうかを確認されていました。
 生徒たちの動きはかなり素早く、段取りよく避難がなされていましたが、狭い廊下で人が合流する場所ではどちらが優先になるのかを迷ったり、各所の点検で未確認の場所があったりと、予定調和ではない訓練なのでさまざまな小さな問題が起きていました。
 これらの問題を解決することで、より確実に避難できる、安全確保をすることができる方向に進んでいくとよいなと思います。
 人間はやったことしかできないし、知っているだけでは実際には動けないものです。本気で実施する訓練は駄目出しの繰り返しですので、どんなに回数を重ねても完璧ということはありません。 難しい想定はいらないと思いますが、誰もが何か起きたとき、無駄のない動きと判断を行えるようになるといいなと思います。
 お忙しい中、見学について快諾いただきました益田市立高津小学校の大橋校長先生、担当の岩田先生始め各先生方と生徒の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

過去の歴史を紐解いてみる

 災害が発生するたびに「想定外」という言葉が飛び交っていますが、それは本当でしょうか?
 例えば、水害が起きている地域の歴史を紐解いていくと、結構な頻度で大規模に水害が発生していることがわかるはずです。
 ハザードマップを作るときに「1000年に一度の降水量」で計算していると書かれていたりしますが、この数値はあくまでも統計数値のある百年程度の降水量から計算で「これくらいなら1000年に一度は起きそう」といってはじき出されているものに過ぎません。
 過去の歴史資料にあたっていくと、「1000年に一度」の規模の水害が200年に一度起きてたりすることがざらにあります。
 これは計算方法が間違っているというよりも、計算できない不確定要素が多すぎるということなのですが、過去の記録が驚くくらい残っているのに、その記録が防災関係ではあまり活用されていないのが実態ではないかと思うことがあります。
 過去ばかり見ているわけにもいきませんが、少なくとも歴史を調べることで、過去にどれくらいの水害が起きたのかということはわかりますから、その記録を元にして防災計画を立てることが必要なのではないかと思います。
 確かに河川改修や護岸整備で昭和、大正、明治、江戸以前に起きていた水害は起きなくなっているかもしれませんが、どこが切れてどこが浸かったかというような情報は現在でも活用できます。
 こんなことを書くのは、今日伺った山口県萩市須佐町にある萩市立須佐歴史民俗資料館「みこと館」というところに展示されていた墨書された床板を見たからです。
 この地域は2013年7月23日に水害で大規模に水没しました。そこで再発見されたのが、地元の方から寄贈された一枚の床板でした。この床板に文字が書かれていたために寄贈されたのですが、水害が起きた後、これが過去の水害の記録だったということがわかったそうです。
 記録には「文政四年巳七月二十日朝洪水(以下略)」と書かれており、文政4年、1821年にもこの規模の水害が起きた旨の記事が書かれていました。写真撮影不可でしたので、現物はぜひお出かけいただいて見ていただければと思うのですが、千年どころか、二百年前にも同じような水害があったことが被災者本人によって床板に記され、他にもこの文政4年の大水害で被災した場所を示す地図なども見つかっており、そういったものを参考にしていたなら、被害の起き方は変わったかもしれないなと感じました。
 歴史というのは案外と馬鹿にしたものではありません。過去の災害を見直すことで、これから起きるであろう災害とその規模もある程度は予測できると思っています。災害関係の対策を行うときには、コンピュータによるシミュレーションはもちろんですが、過去の文献や口伝による被害もきちんと加味して計画を行うべきではないかと考えています。

安全を比較して避難する場所を決める

 自分の住んでいるところがどのような災害に対して弱いのかを考えたことがありますか?
 最近の災害では「避難所への避難」をやたらと呼びかけていますが、避難しなくてはいけないかどうかは、お住まいの環境や条件によって異なります。
 隣り合う家でさえ、避難すべきかどうかの条件が異なるのですから、周囲のことは全く参考になりません。あくまでもあなたがお住まいの家がどのような災害に弱いのかをあらかじめ知っておくことが大事なのです。
 ハザードマップやお住まいの建物の強度や補強状況、土地の成り立ち、避難経路の危険箇所や避難所の状況などを確認して、家にいるのか避難所にいくのか、「より安全な方」を選択すること。
 そして、「安全な方」をより安全にするためにはどのようにしたらよいかを考えてください。
 マスメディアなどでよく取り上げられているように「災害発生予測=早めに避難所へ避難」というのは間違いではありませんが、避難所によってはお住まいのところよりも危険度が高いという場合もあります。
 また、家にはなんの被害もなかったのに、避難途中で遭難してしまうようなケースもあります。
 もちろん家の耐久度が低い場合や水没しそうな地域の場合には早めの避難が必須ですし、台風のような大規模災害が予測されるような場合なら、いっそのこと勢力圏外へ避難するのも大切なことです。
 安全は自らが確保するもので、誰かが守ってくれるものではありません。
 どの災害ならどこが強いのか、どの災害はどこへどうやって避難したらいいのかを何でも無いときに確認し、いざというときに備えておきたいですね。

台風の時の風対策

 台風シーズンです。
 台風の勢力については以前にも触れたことがありますが、今回は風対策に特化して考えてみましょう。
 風対策で最初に出てくるのは、家の周囲のお片付け。
 台風の時には普段とは違う風が勢いよく吹き付けてくるので、家の周囲に置いてある植木鉢やバケツ、物干し竿、段ボール箱といった普段はなんともないようなものが勢いよく飛んでいったりします。
 そのため、屋外に置かれたこれらのものは、屋内に収納するか飛んでも周囲に迷惑をかけないような場所に収納しておく必要があります。
 次に、雨に備えた雨樋の掃除と点検もしておく必要があります。
 雨樋に詰まっているゴミの撤去はもちろんですが、取付を確認し、強風によって外れたり壊れたりしないかを点検しておきましょう。飛びそうだったり壊れそうな感じなら、いっそ撤去して、台風が過ぎてから修繕するのも方法です。
 また、窓ガラスの飛散防止についても必要です。
 合わせガラスや飛散防止フィルムが貼り付けられていればよいのですが、そうで無い場合、布テープを窓ガラスに「米」状に貼り付けて万が一窓ガラスが割れても破片が飛散しないようにしておきます。細かいところは以前触れていますので、そちらをご確認いただければと思いますが、できれば厚手のカーテンやブラインドなどを閉めて、もし破片が飛び散ってもカーテンなどで止められるようにしておきましょう。
 それから、台風シーズンに入る前にはテレビアンテナの点検を忘れずにしてもらっておきましょう。
 台風が来ると、かなりの確率でテレビアンテナが破損することがありますが、これは経年劣化により起きることが多く、定期的な点検と交換で破損を未然に防ぐことが可能です。
 ここまで見ていただけば分かると思いますが、風で被害を出さないためには、とにかくものが飛ばないようにしておくことです。台風の進路はかなり精度が高く予測されていますから、発表される台風情報を元に早めに手を打つようにしましょう。
 最後に、不用意に出歩かないことも大切です。
 風速15m/sを超える風になると、歩いている人でも風に逆らって歩くことが難しくなります。
 気象庁が風速と人や建造物への影響を一覧表にしていますので確認していただきたいのですが、台風などで突風を受けると、風に飛ばされて建物にたたきつけられてしまうことも起こりえます。
 そのため、必要なものがあればあらかじめ準備しておき、台風の勢力圏内にいる間は外出は止めましょう。

行かないという選択肢

 台風15号は首都圏にさまざまな有形無形の被害を与えたようです。
 今回、首都圏の鉄道会社は事前に計画運休する旨を告知していましたが、蓋を開けてみれば運休していることを知らずに駅にやってきた人がたくさんいました。
 速報値のようですが、首都圏全体の6割の会社や学校が計画運休に対してどのように対応するのかという指示がされていなかったそうです。
 去年関西で続いた地震や台風で企業や学校の災害時対応が騒がれたところですが、今回もやっぱり指示なしによる通勤通学難民が大量発生してしまいました。
 テレビやラジオのニュースでは「情報が提供されていない」と騒ぐ人たちが取り上げられていましたが、果たしてどこまで情報提供すればこの人達は納得するのだろうかとかなり疑問に感じています。
 それはともかく、台風が来るということと、鉄道が計画運休するということは事前にわかっていたのに、そして強風吹きすさぶ中、駅に向かって移動して動きの取れなくなった人たちは何を考えていたのかと言うことに興味があります。
 発表されているさまざまな情報が自分に影響があるという意識ができないということ、言い換えれば「全ての事実は他人事」なのかなと感じます。
 もっとも「計画運休時は休んでよし」と言えない企業や学校に基本的な問題があります。
 安全を意識して「行かない」という選択をしたら、後になって「何故来なかった?」と言い出しかねない風土が、通勤通学難民を生み出す大元になっているのかなと思います。
 社員や学生の安全を意識できないような企業や学校は、このご時世ではこの先、おそらく生き残ることは無理でしょう。
 社員や学生を危険にさらし、社会的インフラに負担をかけ、さらに社会インフラを維持するため出勤する人たちをも妨害している状態が果たしてまともなのでしょうか。
 鉄道も無意味・無計画に計画運休しているわけではありません。
 計画運休するのは、乗客の安全を確保し、災害発生後の復旧を手早くするために行うものです。
 その意味がわかれば、社員や学生を交通手段の途絶している中、通常どおり来させるという行為がいかに無謀かということが理解できるのではないでしょうか。
 今後しばらくは、災害は増えることはあっても減ることはありません。
 そろそろ企業や学校、そして自分自身も災害時対応計画を作って、計画運休時には不要不急の出社や登校はやめるということを決めておく必要があるのではないでしょうか。

避難は安全な日中のうちにしてしまおう

 大きな台風10号がゆっくりと接近してきているようです。
 このまま行くと、どうやら西日本直撃コースのようで、益田市の安全安心メールでは「14日から風が強くなり、15日明け方には暴風域に入り大荒れの天気になる恐れがある」という情報が配信されています。
 今回の台風は強風域が非常に広くて「超大型の台風」という扱いになるようですが、とりあえず風が強くなる前に家の周囲の片付けをしてものが飛ばないようにしておく必要がありそうです。また、事故が起きる可能性が高くなりますので、風が強く吹き出してからの屋根の修繕や窓の補修などは絶対にしないでください。
 ところで、気象台や市町村と言った行政機関が発令する避難勧告や避難指示、レベル4、レベル5といったものは、昼夜を問わずに発令されます。そのとき、自分が避難すべき場所に避難することが可能でしょうか?
 今回の台風では、当地域は「15日の明け方には暴風域にはいる」恐れがあるそうです。そうすると、レベル4が発令されて15日の日中に避難しようとすると、視界の効かない足下も見えない暴風雨の中を徒歩で避難することになってしまいます。それは非常に危険なことですし、一つ間違うと遭難してしまうことにもなりかねません。
 また、もし夜中に発令されれば、真っ暗な暴風雨の中を視界も効かない状態で避難所まで移動しなくてはならず、避難する難易度は跳ね上がります。
 そのため、空振りになるかもしれませんが、天気の比較的安定している14日の夕方に避難所に避難することを勧めます。明るい中を避難するのと日が暮れてから避難するのでは避難のしやすさがまるで違います。
 場合によっては、まだ避難所が開設されていない時期かもしれませんが、台風の場合には進路予想ができますので、来ると分かっている、または来る可能性があるのであれば、影響の出始める前に避難所を開設すると、日中の避難がとてもしやすくなります。そして、大荒れになってレベル4やレベル5が発令されたとしても、とりあえずの安全は確保されている状況になるわけです。
 影響の出る前の日中に避難することは、正直に言って恥ずかしいかもしれませんが、安全を最優先に早めの安全な避難をしてほしいなと思います。
 大きな被害がでないことを祈ってはいますが、まずは自分の安全確保を考えて行動してください。

台風の表現を知ろう

 なんだか台風が次々に発生しての日本の周囲にやってくるようですが、この台風を表す表現について考えたことがありますか?
 テレビやラジオなどで「大型で非常に強い台風」などという表現がされるとき、なんだかすごい台風が来ているということはイメージできると思うのですが、その台風は具体的にどんな台風なのかというと、説明に困ることも多いのではないでしょうか。
 今回は気象庁からの発表でよく使われる言葉について確認してみたいと思います。

1.強風域と暴風域

 台風の進路情報では「この台風は中心から半径40km以内は暴風域を伴い・・・」という表現がされることがあります。
 これはその台風の風の強さを表現しているもので、風速25m/s以上の部分は「暴風域」、風速15m/s以上の部分は強風域と表現されます。台風情報などで絵が描かれている場合には、黄色の実線で書かれているものがその台風の強風域、赤の太実線はその台風の暴風域を表しています。
 また、「○○m/s」という表示は10分平均の風速のことをいいます。

2.大きさと強さ

 台風の勢力を示す目安として使われる台風の「大きさ」と「強さ」 の表現ですが、 「大きさ」は強風域の半径を、 「強さ」は最大風速をそれぞれ示しています。具体的には、以下の表のとおりになります。

 ですので、最初の例にあるような「大型で非常に強い台風」の場合には「強風域の半径が500km以上800km未満で最大風速が44m/s以上54m/s未満の台風」ということを表しています。
 また、この条件に当てはまらない台風では大きさや強さの表現はしないため、「この台風は中心から半径40km以内は暴風域を伴い・・・」といった言い回しになります。

 知らなくても困ることはあまりない言葉ですが、使われる用語について、実は気象庁は明確に決めています。
 興味のある方は、一度気象庁のホームページを覗いてみてはいかがでしょうか?

風に備える

 台風が次々にやってきそうな気配ですが、あなたのお宅や職場などの風対策は大丈夫ですか?
 家の周囲やベランダといった場所には、案外と風に飛ばされるものが置いてあるもので、普段は問題なくても、台風などで大風が吹くとそこからいろいろなものが飛んでいってあちこちでダメージを与えてしまうことがあります。

この手の植木鉢やプランターは転がったり飛んだり落ちたりするので、必ず安全な場所に移動させること

 植木鉢やプランター、物干し竿といったアイテムは、風の当たらない屋内に移動させるか、風が吹かない場所へ移動させておきましょう。また、風でよく倒れるのがテレビアンテナです。
 アンテナ本体は無事でも、アンテナを構成する部品が飛んだり落ちたりすることがありますから、何事も無くても数年に一度でいいので電気屋さんに状況を確認してもらうことをお勧めします。
 また、サンシェードやタープと言った日差しを遮る道具も大風を受けるとひっくり返ったり飛んでしまったりしますので、これらの道具も畳むなり巻くなりして風の影響を受けないようにしておきましょう。
 それから瓦。仮に風で飛んでしまった場合、すぐに応急処置にかかることは非常に危険です。強風域を脱してから修理をするようにしてくださいね。
 また、屋根瓦が飛ぶことに備えてブルーシートを準備しておくことをお勧めします。災害が発生すると、屋根に載せても安心で日持ちするUVカット仕様のものや、厚手の#4000くらいのものはすぐに無くなってしまいます。
 薄手の#1500~#2000はせいぜい数ヶ月しか持ちませんので、これらを使う場合にはしっかりと点検をし、早めに屋根の修理業者さんに来てもらうようにしてください。
 ともあれ、災害が起きる前に対策を済ませておくことは鉄則です。早めの片付け、早めの避難、そして早めの判断を心がけるようにしてくださいね。

避難時に水の中を歩けるか?

 水にかかわる災害の時に、逃げられる水位の話が必ず出てきます。
 膝までなら大丈夫という人、15cmまでなら歩けるという人、水が出たら歩くなという人、ちょっと調べただけでもさまざまです。
 自分の体験から考えると、せいぜいくるぶしくらいまで。それ以上浸かると足下をすくわれるかなと考えています。
 自分のくるぶしということで計ってみたら、10cmくらいでした。
 ただ、これは成人男性の場合ということになるので、女性や子どもだと当然その深さは変わります。

川遊びの一コマ。左の大人の足はくるぶしの上まで水に浸かっているが、右側の2歳児は膝下まで水に浸かっている。大人が手を離すと簡単に足下をすくわれてしまう。

 自力で歩いて避難できる年齢だと5~6歳以上になると思いますが、これくらいの年齢の子どもだと、くるぶしまでというとせいぜい5cmくらい。体重が軽いので、実際のところ5cmでも流れがあったら流されてしまうでしょう。
 こうなってくると、水が出たら歩くなというのが一番正しいような気がします。
 「水の中を避難するときには複数名で、ロープを繋いで、棒で足下を確認しながら避難する」と書かれた本もあるようですが、体は絶対にロープで繋いではいけません。流れのある深みに誰かが落ちた場合、ロープに繋がれた人が水の勢いでみんな溺れてしまう事態が起きうるからで、繋がれたロープのおかげで助かるなどということはまずありません。
 複数名で、棒で足下を確認しながら移動するのが正解ではないかと思います。
 そして、避難所までの道のりと避難するときにはまりそうな溝やマンホールといったものを平常時にチェックし、頭にたたき込んでおきましょう。
 さて、水が流れていない状態で足下がしっかりとしているのであれば、膝くらいまでは水に浸かっても大丈夫そうですが、この場合には足を守るために運動靴かマリンシューズを必ず着用することが必要です。よく使われる長靴は、中に水が入ると重たくて歩けなくなります。
 そして、水の中を避難するときには換えの靴と靴下、そして足を拭くためのタオルは必ず用意してください。避難完了後に足が濡れたままでは避難所に収容してもらえません。
 ともあれ、短時間で地域が水没するような事態にでもならない限りは、水が溢れる前に避難所へ避難を完了することが大事だと思います。