大雨に限らず、災害が発生しそうなときや災害の発生が予測されるようなときには事前に情報が欲しいものです。
緊急時にはキャリア会社の携帯電話やスマートフォンであればエリアメールが入ってくることもありますが、これは本当に緊急時に来るので、台風や大雨だと家で安全な場所を探してじっとしているような状況になっています。
そうならないためには、防災情報を事前にさまざまな形で受け取れるようにしておいたほうが安心です。
例えば、都道府県にはそれぞれ防災メールがあって、登録をすると指定したエリアに何かあるとメールが送られてきます。
指定の仕方によって送られてくるメールの種類も変わるので、自分が気になる内容を指定して送ってもらうようにしておくと、いざというときに早めの対応が可能になります。
同じく、市町村でも防災メールを持っているところが多いですが、こちらは市町村内で発令された防災情報が送られてきます。
地域によっては、防犯メールも兼ねているところがありますので、場合によっては必要のない情報も来るかもしれませんが、より細やかな情報が送られてくるのが強みです。
スマートフォンであれば、設定によりますが、気象情報や防災のアプリを入れておくことで何かあれば画面に表示されます。
また、気象庁の提供しているキキクルや国土交通省の防災情報提供センターなども確認すると、より詳しい情報が得られて判断の参考になると思います。
高齢者の方の場合にはそれが難しいかもしれませんので、その場合にはアプリが使える家族・親戚の方が情報を受け取って、その高齢者の方に「逃げなきゃコール」をしてあげてください。
防災に関する情報はさまざまな形で提供されていますので、それらを上手に使って、災害が起きる前に安全確保するようにしてください。
逃げる判断は誰がする?
熱海ではひどい土砂災害が起きてしまったようで、被災された方へ心からのお見舞いと、行方不明の方の一刻も早い発見を願っています。
さて、現在梅雨前線が活発化していてどこで大雨が降ってもおかしくない状況ですが、避難すべきかどうか、そして避難先や非常用持ち出し袋の準備は万全ですか。
災害時に避難するかどうかの判断は、自治体がするわけではありません。
災害時にいつ避難開始をするのかや、いつまで避難を続けるのかといったあなたが身を守る行動というのは、自治体ではなくあなた自身が判断すべきことです。
ではなぜ自治体が避難情報を発するのかというと、内閣府防災が「避難情報に関するガイドライン」の中で「市町村長は、災害時には関係機関からの情報や、自ら収集した情報等により、的確に判断を行い、躊躇することなく避難情報を発令し、速やかに居住者等に伝えなければならない」と定められており、災害時には居住者等の主体的な避難行動を支援する情報を提供する責務を有するため、避難情報を出しているのです。
つまり、その地域に危険が迫っているということはこの避難情報でわかりますが、いまあなたのいる場所がどうなのかということは考えられていないのです。
今回の熱海では、警戒レベル3で大規模な土砂災害が発生したそうですが、それにより、恐らくまた自治体がマスメディアなどから責められることになるのではないかと思っています。
実際のところ、現在の自治体は、どこも人不足、経験不足で災害に対する的確な判断ができるとはとても言えない状況です。
一例を挙げるなら、災害時には、一般住民を始めマスメディアや国、その他さまざまなところから現在の状況についての問い合わせがきて、その電話対応に追われて現地の状況把握や対応ができなくなります。
これは自治体職員を削減して非常時対応能力を低下させた結果であり、仕方の無いことではあるのですが、自分で避難の判断ができない人達や自分では何もせずに助けて欲しいという人達がいかに多いかが問題を悪化させているような気がします。
くどいようですが、逃げる判断はあなた自身があなたのために行うあなたの命を守る行為です。
自治体が判断している基本情報は、現在ほとんどインターネットで公開されていて、誰でも見ることができるようになっています。
つまり、それらの情報を自分で読みに行って考えれば、避難情報があろうがなかろうが逃げるかどうかの判断はできるはずなのです。
あなたの命を守るために、少なくとも避難開始のタイミングだけは決めておいてくださいね。
被災地支援の時のお願い
災害が発生したというと、担当の自治体はさまざまな対応に追われるわけですが、その中でどうにもやるせなくなる対応があります。
それは「被災地支援をしたい」という被災地以外からの問い合わせが異常に多くなること。団体や組織だけではなく、個人からの問い合わせもたくさん来ます。
「支援物資を送る先を教えて欲しい」や「○○できるから現地との調整をしてほしい」など、さまざまな内容なのですが、ここで感覚の違いというのが出てきます。
というのも、被災地ではまだ災害対応の真っ最中であることが非常に多いからです。
救助、救命、道路開削、補給路確保、被災者対応など、災害の緊急対応は災害が収まってからが勝負です。
マスメディアによる災害報道では、「災害が起きた」という過去形で報道されますが、被災している地域では、災害はまだ現在進行形。
消防、警察、自衛隊、自治体、そして災害対応のプロ達がそれぞれの分野でその能力の全てを使って災害を終わらせようとしています。
そんな状況で災害ボランティアや被災地支援の話をされても、まだ誰も対応ができませんし、へたすると邪魔にさえなってしまいます。
せっかくの善意の申し出が、現地の救助や安全確保の妨げになってしまうことは、だれも望んでいないことではないでしょうか。
繰り返しになりますが、被災地外から見ると災害は「起きたこと」という過去かもしれませんが、被災地ではまだ災害は現在進行形で「起きていること」なのです。
とりあえず、現地が落ち着いて救助や安全確保が終わるまでは災害ボランティアや被災地支援の出番はありません。
逆に言えば、現地が落ち着いてからが災害ボランティアや被災地支援の出番なのです。目安は、現地に災害ボランティアセンターが設立されたかどうか。
発災後、およそ4日目から1週間くらいあとからが、災害ボランティアの出番だと考えて、それまでは現地への問い合わせも止めて、準備だけを進めておいてください。
被災地復旧の主戦力は災害ボランティアですから、プロの仕事が終わった後で、思う存分復旧・復興の被災地支援をしてほしいなと思います。
【お知らせ】子ども達と地域の安全点検をしてみませんか?
当石西防災研究所が実施する防災メニューの中に、「地域の防災マップづくり」というのがあります。
地域を子ども達と巡って安全な場所、危険な場所、役に立つ場所を見つけて地図を作成していくのですが、普段使っている通学路をそういう視点で見るとかなり違って見えるようで、子ども達には好評価をいただいています。
そろそろ夏休みに入りますが、夏休みの共同自由研究や地域、団体の行事の一つとして、地域の防災マップづくりをしてみてはいかがですか。
現在、全国損保協会様主催の「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」が開催されており、防災・防犯・交通安全など、地域の安全・安心に役立つマップづくりに必要な資機材の提供を受けることができます。
作成した地図はコンクールに応募する必要がありますが、参考になる資料も多く、初めてでも取っつきやすい内容だと思っています。
詳しい内容については「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」のウェブサイトをご覧下さい。
ぼうさい探検隊特設サイト(日本損害保険協会のウェブサイトへ移動します)
この防災マップづくり、やればやるほど地域が見えてくる面白い取り組みですので、興味のある方はぜひ一度チャレンジしてみてください。
余談になりますが、当研究所でも防災マップづくりを行っていて、このコンクールにも過去2回応募して応募者全員がかならずもらえる参加賞をいただいています。
やり方や手順、講師派遣などについてもご相談に乗れることがあると思いますので、当研究所と一緒にやってみたいと思われる方がおられましたら、お問い合わせ先からご連絡をください。
なお、講師派遣については講師の都合により行けるところ行けないところがございますので、ご希望に添えないことがありますことを予め申し添えます。
ハザードマップ、確認してますか
梅雨前線が本州にかかってきて、静岡県の方では土砂災害が出ています。
新しく変わった避難レベル5も発令されたようで、梅雨前線の予想を見るとまだまだ余談を許さない状況です。
ところで、お住まいの場所のハザードマップを今一度しっかりと確認して避難の必要があるかどうか、そして避難する場合にはどのような経路をたどって安全に避難をするかについて確認をお願いします。
沖縄が梅雨明けしたということは、太平洋高気圧の勢力が強くなっていると言うことなのですが、そうなると梅雨前線は押し上げられて本州の上に来ます。
向こう72時間の予想天気図を確認する限り、梅雨前線は北上・南下を繰り返す状況のようですから、しばらく雨は続きそうです。
降る量は少なくても、時間が長くなると山が揺るんで土砂災害が起きる可能性は高くなります。
また、線上降水帯が発生すると大雨が降り続くような状態になります。
普段と様子が違うと感じたり、何かおかしいと感じたら、早めの避難をするようにしてください。
また、避難に備えて非常用持ち出し袋の中身の確認も忘れないようにやっておきましょう。
大水のときの対処法
大水が出るときには、基本的にその場所、あるいはその上流部で大雨が降ることが前提となります。ただ、大雨とはいっても、家の窓から見ているだけならそこまで危険は感じないかもしれません。
安全な場所にいる場合にはそれでいいのですが、そうでない場所に住んでいる人やそういった場所にいる人は、普段から意識を高めて予防策を打っておくことが大切です。
安全かそうでないのかを知るためには、まず住んでいる環境が大雨で避難をしなければいけない環境なのかを確認し、意識しておくこと。
土砂災害特別警戒区域や土砂災害警戒区域に入っている場合には、早めの避難をする必要がありますから、天気が怪しいなと感じたら天気予報や雨雲レーダーなどを確認し、大雨が降りそうな感じであれば早めに安全な場所に避難することです。
また、洪水はその地域では雨が降らなくても流域全体での降水量が多ければ、晴れていても氾濫を起こしてしまうようなことがあります。
川遊びや川のそばで何かしようとするときには、天気予報や雨雲レーダーだけでは無く、管理者が発表している河川情報にも目を光らせておく必要があります。
あと、過去に地域で起きた洪水で被災しやすい場所を確認しておくことがとても大切です。それから排水路、河床、谷筋など、水の道ができやすい場所や地域内での標高が低い場所も要注意です。
では避難が必要な場合にはどうすればいいのか。
大雨や洪水という文字が気象予報に登場してきたら、すぐに高台に上がって降っている雨水が止んで状況が落ち着くまで様子を見ることが重要です。
また、路上に溢れ出す水が見えたら、そこは可能な限り通らずに迂回して安全・確実性を確保して下さい。
路上の水に流れがあって、水深がわずか数cmでも、足を取られてひっくり返される危険性があります。
ひっくり返ってしまったら、骨が折れたり頭を打ってしまったりしてしまいますし、どうかするとそのままより深く早い水の流れに巻かれてしまうことになるかもしれません。
水がくるぶしより深ければ危険だと考えて下さい。特に、視界が悪くなる夜間は危険になります。
どうしても水の中を歩かなくてはならない場合は、可能な限り浅くてできる限り水が流れていない場所を探し、頑丈な棒を使って水の深さと水の下の地面の硬さを突っついて確認しながら歩くようにします。
このときに使う棒は水の中や下を探るための道具ですので、杖のように体重をかけてはいけません
また、子どもを連れているときには、できるかぎり持ち上げて流されないように運んで下さい。
たまに見かけるのですが、水の中の避難時にお互いの身体を結ぶという記事があります。これは誰か一人が転ぶと全員巻き添えになって非常に危険ですから絶対にやらないようにしてください。
また、濡れた状態で電気機器に触れたり、電気器具の近くを通らないように気をつけてください。水に濡れたり、足を水につけている状態で電気器具に接触すると感電する危険があります。
もしも大雨や洪水で家から避難するときには、必ずブレーカーを切ってから避難するようにしましょう。
ちなみに、突然大水に襲われた場合には、どこでもいいので少しでも高いところに避難します。それが無理であれば、できるだけ早く丈夫なものをつかんでください。
万が一水に流されたら、大の字になって仰向けに浮かぶようにし、大きながれきや破片が自分に向かってきたら手で押しのけてください。
また、障害物は必ず上を越えること。下をくぐろうとすると溺れる危険性があります。
流されていくなかで、もしうまく何かを掴むことができたら、しっかりとそれを手で保持し、足を下流に向けて救助を求めます。
ホイッスルがあれば無理をせずに存在を教えることができますが、ない場合には声や手の動きなど、誰かに見つけてもらえるようにできうる手段をとってください。
ここまで読んでいただいて分かると思いますが、早く避難すれば濡れなくても済み、危険な目にも遭いません。
命を確実に守るためには、空振り上等での毎回の確実な避難が第一だと覚えておいてくださいね。
災害ボランティア登録のすすめ
被災地の復旧の重要な戦力として災害ボランティアがあります。
ここのところ毎年大規模災害が起きているのですっかりお馴染みになりましたが、いつどこでどんな形でどんな人を募集しているのかという情報は、調べてみても意外とわからないことも多いです。
ところで、島根県社会福祉協議会様に「災害ボランティアバンク」というのがあって、ここに登録しておくと被災地で災害ボランティアが必要になったとき、さまざまな情報が提供されます。
災害ボランティアセンターはその地域の社会福祉協議会が中心となって立ち上げることになっている場合が多く、その流れで災害ボランティアについての情報もそちらから受け取ることができるようになっているのです。
特に、昨今新型コロナウイルス感染症の流行で、どんな状況でどんな人であれば災害ボランティアとして現地入りできるのかといった情報も、災害ボランティアバンクから提供されますので、登録していて損は無いと思います。
災害ボランティアにはさまざまなものがあり、その全てが災害ボランティアセンターを通すわけではありませんが、個人や団体で安全・安心に災害ボランティア活動をするための手立ての一つとして、島根県内で興味のある方は登録してみてはいかがでしょうか。
災害ボランティアバンクの詳しい内容については、以下のリンク先をご確認下さい。
「島根県災害ボランティアバンク」 (島根いきいき広場のウェブページに移動します)
ちなみに、当団体も先日団体登録を済ませ、有事には会員を派遣できる体制を整えつつあります。
いざというときでなくても、災害対策について、そして復旧支援について、勉強しておきたいですね。
お酒とたばことゲーム機
非常用持ち出し袋や避難所での生活において、嗜好品はどう考えればいいかということをお問い合わせをいただくことがあります。
結論から言えば、周囲に迷惑がかからなければたばことゲーム機については問題ないと思います。
たばこは、確実な火の消火確認や煙、臭い、呼気など周囲への影響に気をつけること。ゲーム機は、音と光が周囲に迷惑をかけないこと。そして使うための電気は自分で準備すること。
避難所や避難先では、どうしてもそういったものが苦手な人がいますから、そこを気をつけていただければいいと思います。
ただ、お酒に関して言えば、避難中はできるだけ飲まないでほしいとお伝えしています。特に地震のように終わりの見えない不定期に続くような災害では、お酒を飲んで判断力や行動力が鈍った状態では避難行動や身を守るための行動を取ることができません。また、災害が収まった後でも、生活に不安があるときにお酒を飲むと決して気分のよいお酒にはならないでしょう。
大抵の場合は悪酔いしてしまって周囲とトラブルになるか、あるいは飲んでも酔えずにそのうち病気になるか。どのみちいい結果にはならないと思います。
ある程度復旧・復興のめどが立つまではお酒を一度止めてもらって、楽しい席から飲酒の再開をしたらどうかなと思います。
嗜好品は人生を豊かにしてくれます。
周囲の人が困らない程度の嗜好品を上手に使って、あなたの精神的な安定を保ち、上手に復旧・復興ができるようにしてほしいと思います。
非常用持ち出し袋の防水対策はしっかりと
非常用持ち出し袋を作るときに気をつけたいこととして、中のものが濡れたり汚れたりしないようにしておくことがあります。
着替え、懐中電灯やラジオなどの電気製品、衛生用品など、濡れたり粉塵を被ると使えなくなったり使いにくくなったりするものが結構ありますので、対策はしっかりとしておく必要があります。
方法はいろいろあるのであなたの実情にあったやり方をしていただければいいと思うのですが、例えば、防水仕様の非常用持ち出し袋なら中が濡れることはありませんし、外から中に水が入らないのなら中から外へ水が漏れることもないので、水の配給時に給水袋として使うこともできます。

防水仕様でなくても、中に大きめのビニール袋を重ねて入れて、その中にものを納めれば防水仕様の非常用持ち出し袋と同じ効果を得ることができます。
また、個別にジップロックなどの密封できる袋に収めていく方法もあります。密閉できる袋があるとさまざまな場面で重宝しますので、準備しておくといいと思います。
せっかく準備していても、駄目になってはなんにもなりません。
いざというときに使えるように、きちんと対策をしておくことをお勧めします。
車の避難は危険かも?
水害からの避難では、避難勧告が出た段階では基本的に車は避難に使わない方が無難です。
とはいえ、大雨が降っていて足下に流水の姿が見えると、歩くよりは車の方が安全に見えてしまうのも事実なわけで、実際に氾濫し始めた時期の避難は車を使うという人も多かったりします。
ただ、多くの場合車が水没したり動けなくなったり流されたりしてしまい、歩くよりも危険な目に遭うこともしばしば。
では、どうして水の姿が見えたら車を使ってはいけないのでしょうか。
1.車は簡単に流される
感覚的に車は重量物だと思ってしまいますが、道路に接している面は、実はタイヤの4カ所、それぞれはがき1枚分くらいの大きさしかありません。
地面に接しているこの部分の排水がうまくいかないと、水に持ち上げられてしまって車のコントロールがきかなくなってしまいます。
高速道路などで起きることがあるハイドロプレーニング現象が、流水と車の速度、そしてタイヤの溝の状態で発生してしまうことになるのです。
一度流されてしまうと、車はそのまま勢いに任せて流されていきます。へたをすると、車から脱出できずにそのまま水に呑まれてしまうことも起こり得ます。
水が道路に溢れている状態では、車はかえって危険なことがあることを知っておいてください。
雨天時に初めてわかる摩耗タイヤの危険性(JAFのyoutubeチャンネルに移動します)
2.車は簡単に沈む
車が流される光景は水害関係の映像を見るとおなじみですが、車は簡単に沈む存在でもあります。
運転席や乗客がいる客室も完全防水ではありませんから、一度沈み始めると中まで水浸しになってしまいます。
最近は電動ウインドウが殆どですから、水で車の電気系統が駄目になってしまうと、ハンマーでもない限りは車から脱出できなくなります。
通勤経路でアンダーパスなどが存在している場合には、よくそこで水に突っ込むことがありますから、経路をよく考えて普段から意識するようにしないといけません。
3.吸気口に水を吸い込んだら終わり
クロスカントリーカーだろうがSUVだろうが、エンジンの燃焼構造は基本的に一緒です。
吸気口に水を吸い込んでしまったら、エンジンは動かなくなります。
よく水の中を移動している軍用車両があったりしますが、車の吸排気系は屋根の上に煙突のように突き出している道具(シュノーケル)があるから水の中をある程度まで移動できるのです。
吸気口が水面下になってしまったら、ほぼ100%動けなくなると思って下さい。
4.渋滞に巻き込まれる
田舎であれ都会であれ、車は道路を使って移動をします。
水が出るとその道路が寸断されてしまうため、あちこちで立ち往生する車が出てきます。
それに巻き込まれてしまうと、どうにも逃げようがなくなります。
早めの行動をすれば、そういった事態に巻き込まれる確率はかなり下がりますので、車で逃げるならとにかく早めの避難が重要です。
普段はあまり意識していないのが水の怖さだと思いますが、車で被災すると非常に恐ろしい目に遭います。
たくさん荷物が運べて雨にも濡れず、一時的な避難所の機能としても期待できる自動車。もしも車で避難するのであれば、人よりも早めの避難開始・避難完了をするようにしてください。
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