【お知らせ】ますだすまいる通信96号に掲載いただきました

 益田市役所の市民活動支援センター様が発行しているますだすまいる通信96号(令和3年8月発行)で当研究所をご紹介いただきました。
 表紙では8月28日開催予定の研修会のお知らせ、2ページ目には去る7月15日に二条公民館様のお楽しみ教室でさせていただいた防災教室の内容を掲載していただきました。
 当研究所のPRがへたくそなため、集客に苦労しているのが正直なところなのですが、こういった形で活動の一端をご紹介いただけるのはとてもありがたいことです。
 今後また掲載していただけるような内容を作っていけるように努力していかねばと、気持ちを引き締めて活動を続けていきたいと思っています。
 このたび掲載をいただきました益田市民活動支援センター様及び担当者様にお礼申し上げます。
 なお、内容については益田市民活動支援センターのウェブサイトへのリンクを貼っておきますので、よかったらみてやってください。

令和3年度市民活動支援センター情報誌「ますだすまいる通信」(96号が該当です)

水遊びの事故防止のためにできること

 子どもが水遊びするときに起きる事故のうち、おもちゃやサンダル、防止等が流されてそれを取りに行こうとして事故に遭うというケースがあります。
 流されたものが自分のお気に入りということもあるのでしょうが、「流してしまったことが大人にわかると怒られてしまうから」取りに行くということもかなりの高確率で発生しているようです。
 子どもへのライフジャケットの着用は絶対ですが、もしも子どものものが流されたときには諦めて取りに行かない、その場合には怒らないということを水遊びの前に約束しておくと、ひょっとしたら水難事故が減るかもしれません。
 それから、水の流れを考えること。
 川も海も、流れは一定ではありません。渦が巻くところ、流れが速くなる場所、急に深くなるところなど、さまざまな状態があります。
 実はこういった危険な場所は、地形を見るとある程度予測ができます。
 例えば、川の中州では中州の周囲は急に深くなっていたりします。特に砂州ではその傾向が強いので、海岸の遠浅なものを想像すると危険です。
 また、小さな湾のような形状になっている場所では潮の流れが変化していることが多いので簡単に流されてしまいます。
 せっかく遊ぶのですから、そういった危険を知った上で遊びたいものです。
 水遊びの事故防止のためにできることはいろいろとありますが、まずはライフジャケットを準備し、正しく着用するところから始めましょう。浮いていれば、助かる可能性はかなり高くなります。水遊びにはライフジャケット。習慣にしたいですね。

飲料水を確保する

台風やら前線やらの活動が活発化してあちこちでさまざまな被害が発生しています。
被災された方にはこころからお見舞い申し上げると共に、一日も早い復旧をお祈りします。
さて、災害が起きるたびに言われることですが、飲料水をどうやって確保するのかという問題があります。
普段からある程度の備蓄をしていればいいのですが、旅行や出張などで遠方に出かけた際に被災すると、備蓄も何も無い状態ですからかなり悲惨なことになります。
そんなときに備えて、カバンの中にペットボトルを一本入れておくと、気分的にかなり違います。
最近はいろいろなサイズがありますから、自分のカバンと体力にあったものを用意して持ち歩くようにしてはいかがでしょうか。
これからまた大雨や台風の季節がやってきます。
どこで被災してもいいように、とりあえず飲み水は用意しておくことをお勧めします。

特別警報と警報の違い

 前線停滞により、特定地域に雨が降り続いていて被害が大きくなってきそうな気配ですが、あなたのお住まいの地域ではどのようになっているでしょうか。気になるようでしたら、気象庁のウェブサイトのキキクルを確認してみて欲しいと思います。

キキクル(気象庁のウェブサイトへ移動します)


 当研究所のある島根県のお隣の広島県では大雨特別警報が発令され、最大級の警戒をするように呼びかけられています。
 ところで、この特別警報はどういった意味を持っているのでしょうか。
 警報と何が違うのか。
 今日は気象庁のウェブサイトの記載を元に特別警報と警報の違いを確認しておきたいと思います。

1.「警報」とは

 その地域で重大な災害の起こる恐れのあることを警告するための予報で、各地方気象台がもっている基準を元に発表されるものです。
 そのため、地域によって警報の基準が異なっています。
 暴風、暴風雪、大雨、大雪、高潮や波浪、浸水、洪水などの種類があります。

2.「特別警報」とは

 特別警報とは、その地域の警報の発表基準を遙かに超える大雨や大津波などが予測され、重大な災害が起こる恐れが著しく高まっている場合に発表し、最大級の警戒を呼びかけるものです。
 基準はその地域で数十年に一度起きるかどうかというもので、例えば東日本大震災の大津波や伊勢湾台風の高潮、最近では令和元年に東日本の広範囲で被害を出した台風の大雨などがそれに当たるそうです。
 滅多に起きないがとても危険な状態であることを教えてくれるものと考えればいいと思います。
 大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪が想定されていて、その中で「大雨特別警報(浸水害)」や「大雨特別警報(土砂災害)」といった風に細分化されています。

 個人的には、警報は「災害が起きる可能性がある」、特別警報は「災害が起きる可能性が高い」といったイメージでいればいいのかなと思っています。
 それにしても、「特別警報」は平成25年に設定され、50年に1回程度起きる規模の異常気象とされているのですが、ここ最近は結構頻繁に耳にするような気がしています。
 原因はいろいろと考えられると思いますが、今までとは違う環境になってきているのかなと考えて、準備だけは怠らないようにしておきたいですね。

【活動報告?】川遊び&水難事故防止講習会が中止になりました

 去る8月9日、益田市匹見町の広見川で今年2回目の川遊び&水難事故防止講習会を開催する予定でした。
 が、当日は台風第9号の襲来により、川遊びも水難事故防止講習もできる状態ではなく、やむなく中止させていただきました。
 今年度は会員及びそのご友人に限定したイベントとなっているため、連絡はすばやくでき、中止についてもご理解いただけたのですが、楽しみにしていた方には申し訳ないなと思っております。が、さすがに氾濫危険水位まで上昇しているような状態では川遊びなどできません。

当日の高津川高角観測所付近。かなりの濁流となっている。

 この夏、もう一度どこかでできるといいのですが、あとは天気次第。
 参加を予定されていた皆様にお礼申し上げるとともに、またご参加いただけることを願っております。

熱中症と水の飲み過ぎ

 熱中症対策で水分補給がずいぶんと言われるようになりました。
 運動時に限らず、経口補水液やスポーツドリンクなども割と手軽に摂取され、昔に比べると脱水症状は発生しにくくなっていると思います。
 ただ、今度は水の飲み過ぎという問題が起きやすくなっています。
 一日に必要な水の量は、その人の水の代謝や運動量、汗のかきかたなどでかなり変わってきます。
 同じ人でも居る環境や状況で摂取する水分量は変えていく必要がありますので、一日の水分摂取量はあくまでも一般的な目安として考えた方がいいでしょう。
 水の代謝、つまり水分を取ってしっかりと汗をかいたり尿として排泄できればいいのですが、様々な理由で摂取している水分が汗や尿に変わらないと、水の取り過ぎによる夏バテが起こります。
 身体がだるくなって、のどが渇くのに水は飲めないという非常に困った状態になりますので、極端に水を飲むのもあまり良くないです。
 そういう状態になったときは素直に病院にかかるのも手ですが、1度試して見て欲しいのが市販されている漢方薬の一つ「五苓散」です。
 五苓散は体内の水分調整をしてくれる働きがあり、めまいや夏バテ、口の渇きなどがあるのに水分が取れないときに活躍します。
 体内の水の状態を調整してくれることから、我が家では熱中症予防として服用することもありますが、漢方薬ではその人にあうあわないが非常に顕著ですので、1度試して見て合わないようなら止めてください。
 また、作用や副作用が気になる人はお近くの病院の漢方外来、または薬局薬剤師に問い合わせてみることをお勧めします。
 最後に、今回ご紹介しているのは「薬」ですので、服用はあくまでも自己責任でお願いします。

避難の姿あれこれ

昨日は自治体から避難指示が出て、筆者も実際に避難したのですが、地域ではさまざまな出来事が起きていました。
遠方に住んでいる子どもさん達から「逃げなきゃコール」の嵐を受けて高台の身内のお宅へ避難した方、自治会や近所の人の声かけで避難所に避難した方、自分の避難計画に従って避難場所や一時避難所に移動した方、そして避難しないという選択をした方もいれば、お隣が避難しないからうちも避難しないという方まで、さまざまなバリエーションで避難という動きをしていました。
避難するのは確かに基本なのですが、河川情報や雨雲レーダー、天気図の情報を独自分析して避難しないという選択肢は、正直なところありだろうなと思います。
また、避難は必ず避難所へ避難しなければいけないわけではありませんから、自分が心安いところへ避難するのもいいと思います。
隣人が避難しないから避難しないというのなら、隣人が避難するときに声をかけてもらうようにあらかじめお願いしておけば、置き去りになることはないでしょう。
要は、自分の判断や置かれた状況で避難するかしないかの判断をすればいいのです。
さまざまなご家庭がありますから、避難できないお宅も当然あります。二階以上の垂直避難しか選択できない場合もあるでしょう。
避難で何が問題になるのかというと、被災後、誰がどこにいるのかわからないということですから、隣近所で誰がどこへ避難しているのかを把握しておけば、被災後に助かっているのか救助が必要なのかが判断できます。
そして、自治会や行政が全ての人の避難計画を知らなくても、誰が知っているのかだけ把握しておけば、初動は非常に楽にできます。
避難をするときにはできるだけ近所や親類、友人など、誰かに行き先を告げておくことで、その人がどうなっているのかの予測ができるようになります。
実際にはなかなか難しいかもしれませんが、自分がどこへ避難しているのかを自分以外の誰かがわかるようにしておきたいものですね。

実際に避難してみた

 今日は台風9号の影響で地元の川が氾濫危険水位まで上昇し、流域の人達に避難指示が出されました。
 我が家のある地域もその河川の流域に含まれているのですが、川の情報を見たところ増水傾向が続いていたので実際に避難を行う判断をし、準備を開始しました。
 家族全員で避難準備を始め、完了までに約40分。非常用持ち出し袋はそれぞれ持っていたのですが、持って行けない大切なものを二階に移動させる手間でそこまで時間がかかってしまったようです。
 また、通常は実家に避難する設定にしており、避難所へ行く想定はしていなかったので、地域の避難所に何が必要なのかという判断に手間取り、思った以上に時間がかかってしまいました。
 ここから見えることは、大切なものをどの段階でどこへ移動させておくのかを事前に決めておくことと、地域の避難所の物資の状況の把握が必要だということです。
 結局、避難所には行かず、普段避難場所として決めていた高台に移動して様子をみることにしたのですが、さまざまな段取りをつけておかないと避難開始までの貴重な時間を使ってしまって間に合わなくなるということがよくわかりました。
 普段割と訓練をしていると思っていたのですが、いざ本番となるとさまざまなトラブルや勘違い、行き違いが発生してドタバタしてしまうものです。
 できるだけさまざまな想定を考えて訓練しておくことと、今回の状況をきちんと整理して次回に活かす必要があるなと感じた避難でした。

風による被害を防ぐ

 台風による被害は、雨と風によるものですが、風による被害は事前準備をしておけばある程度防ぐことが可能です。
 まずは風によって発生する被害ですが、ものが倒れる、ものが飛ぶ、ものが壊れるといった、ものの被害が多いのが特徴です。
 このうち、家の周りを片付けて飛ぶものをなるべくなくすのは基本中の基本ですが、他に飛ぶものとして、瓦や雨どい、そしてテレビアンテナがあります。
 年に1回程度は屋根の点検や雨どいの取り付け、アンテナの固定の確認もしておくと安心です。
 毎年、数はわかりませんが台風は必ずやってくるワケなので、台風シーズンに入る前の天気が良いときに点検をしておくといいでしょう。
 もっとも、熱中症の心配をしておく必要はあるのですが・・・。
 そして、窓には飛散防止用フィルムを貼っておくこと。飛散防止用フィルムが貼られていない場合には、窓ガラスに養生テープなどで即席の飛散防止対策を施した上で雨戸やカーテンをしっかりと閉め、いざというときに備えます。
 窓が破られると部屋の中を風が舞うので、屋根が飛ばされたり家財が飛ばされたりと被害が甚大になります。
 もし窓が割れても部屋の中に風が入ってこないように対策はしっかりと取っておきましょう。

【活動報告】有害鳥獣対策その後・5

 有害鳥獣対策ということで、住宅地に出没するイノシシの捕獲が継続中です。
 前回捕獲してから1ヶ月弱になりますが、先日また一頭捕獲することができました。
 同じ檻に1ヶ月程度で再びかかるのは珍しいですが、出没している頭数が多ければこういったことも起こりうるのかなと思います。
 ちなみに、今回捕まったやつはサイズが小さかったので監視カメラを確認してもらったところ、親子連れの子を捕まえたことが判明。
 監視カメラには、母イノシシを始めとする7頭のイノシシが映っていたとのこと。
 施主様及び市役所様からは引き続き捕獲作業を行ってほしいとのご依頼をいただき、捕獲業務を継続することになりました。
 現地では現在檻が2基稼働していますが、それぞれに違ったイノシシが寄ってきているようで、引き続きイノシシとの知恵比べが続きます。
 イノシシに限らず、野生動物は一度居着くと排除するのがかなり大変です。
 事故を防ぐためにも、不要な果樹の撤去や伐採、生ゴミを放置しないなど、えさとなるものを出さないような対策をしっかりとすることが大切です。
 また、隠れ場所となる茂みなどをできるかぎり皆伐し、イノシシの姿が見えるようにしておく必要もあるのかなと思います。