【活動報告】有害鳥獣対策・その後(~2021.12.12)

 住宅地に出没するイノシシ対策として、現在当研究所では2基の檻を有害駆除として管理しています。
 前回捕まえてから、獣道が変わっていることを確認したので、今までの檻とは別に一回り小型のイノシシ檻を仕掛けてみました。
 同時に、さっぱり寄らなくなった一番大きな檻は扉を落として稼働停止とし、様子を見ています。
 途中、とある事情が発生して関係者総出で柿の木を切り倒したりもしましたが、相変わらず檻にはイノシシが来ています。
 先日は3頭の子どもがかかり、監視カメラを見てみると、その親らしき日大きなイノシシがほぼ毎日来ているので、現在はその親を狙っているところです。
 だんだんと寒くなってきて、山の餌も減ってきているところではありますが、一体全体、この住宅地近くの場所にどれくらいのイノシシが住んでいるのか、一度イノシシに聞いてみたい気がしています。
 世の中では狩猟期に入りましたので、捕獲圧が強くなってイノシシが出なくなることを願っています。

食べられる山野草を知っておく

少し土の肥えた場所に生えることが多いハタケシメジ。食用可だが、知らなければたぶん食べない。

 大きな災害が起きてから復旧を始めると、困るのが野菜の補給です。
 炊き出しや配給される弁当などは、思ったよりも野菜が少ないことが多く、特に冬場になると被災地では野菜は手に入りにくい状態になってしまうので、避難が長期化すると肌荒れや便秘、逆むけや唇のひび割れなど、野菜不足による身体の不調が発生してきます。
 ただ、野菜はなくても食べられる山野草はどんな季節にも存在していますから、その辺に生えている山野草の判別が出来れば、野菜不足をある程度補うことができます。
 ポイントは、食べられる山野草ではなく、食べると危険な山野草を知っておくこと。
 タイトルと矛盾していますが、食べられる山野草によく似た、食べると場合によっては命に関わるような山野草がいろいろと存在しています。
 食べると危険な山野草を知っておけば、それ以外は食べられる山野草になりますので、あまり難しく考えなくてもいいことになります。
 よく見てみると山野草はあちこちに生えていますから、ポケット図鑑などを持って、お散歩のついでにおうちのまわりを調べて食べると危険な山野草を知っておくと、いざというときに非常に心強いと思います。

【終了しました】防災おやつ作りを開催します

 たまに発作的に活動をしています防災おやつ作りですが、今回はポップコーン用のとうもろこしが手に入ったので、空き缶を使ってポップコーン作りをやってみたいと思います。
 以下の日程で開催しますので、興味のある方のご連絡をお待ちしております。
 なお、新型コロナウイルス感染症対策として、参加できるのは予約されている方に限らせていただきますことをご了承下さい。
 また、新年1月以降は月に一度防災ご飯づくりを開催する予定にしております。
 日程や場所が決まりましたらまたご案内いたしますので、興味のある方はご確認下さい。

イベント名:防災おやつ作り「ポップコーンを作ろう!」
開催日時:2021年12月18日 13:30~15:00頃
開催場所:石西防災研究所敷地内
参加費:無料
持ってくるもの:中をきれいに洗った350mlサイズの空き缶1個
活動内容:ポップコーン用のとうもろこしの実をむしり、空き缶を火にくべてポップコーンを作ります。
募集人員:10名(先着順)
※応募や詳細については、メールにて事務局までお問い合わせ下さい。

四年目に入りました

 おかげさまでこのサイトも4年目を迎えることができました。
 ご支援下さっている皆様に厚くお礼申し上げます。
 任意団体として勝手連的に始めた防災活動が、周囲の応援を得てNPO法人化し、現在活動できているということはとてもありがたいことだと思っています。
 今後とも変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
 ところで、最近焚き火がブームだそうですが、焚き火をするときには、火の燃え広がりに気をつけることはもちろん、あなたが着ている服についてもちょっとだけ気をつけて下さい。
 冬場にはフリースなどのもこもこした温かい服を着ることがあると思いますが、火を使うときには、できるだけ外側がもこもこしているものや化学繊維は避け、しっかりとした綿で出来ているものを羽織るようにしてください。
 火の粉がふわもこした部分に飛び散ると、そこから引火して火だるまになってしまうことが起こり得ます。
 もし、万が一火がついたなら、すぐに地面を転がって火を消して下さい。転がれないような地面の場所では火は使ってはいけません。
 それから、もし焚き火をするのであれば、大きな火ではなく小さな火を作るようにしてください。
 大きな火はあぶられると熱くて近づけませんが、小さな火は身体を芯まで温めてくれます。
 実は、あなたが火との付き合い方を知っているかどうかで、あなたが被災した後の生活レベルにかなりの差が出来ます。
 防災教育の中でも、火の取り扱い方は結構重要だと思っていて、また、活動の中で取り入れていきたいと思っています。
 4年目も、どうぞよろしくお願いします。

輸送を軽視しない

 災害が発生して大規模な被害が発生すると、国からプッシュ式と言われる支援物資のお届けが行われます。
 必要なものを必要な場所へ限りなく早く、というのがこのプッシュ式の目的ではあるのですが、残念ながら被災地までは届いても被災者までは届かないというのが殆どの自治体の現状です。
 支援物資は被災者に届かなければ意味がありません。
 では、被災地まで届いた支援物資はどうやって被災者に届くのでしょうか。
 通常は中間物資集積場所(以下「デポ」といいます。)が作られて、国からの支援物資はそこへ届きます。
 そして、そこで仕分けされて各避難所などの持つ物資集積所(以下「地区物資集積所」といいます。)へ送られ、そこでさらに仕分けされて被災者に届くことになっています。
 それでは、これをシステム的に設計している地方自治体の防災計画がどれくらいあるかというと、非常にお寒い状況で、デポと物資集積所の輸送手段については全く考えていない地方自治体もあります。また、考えている自治体でも、宅配業者などと協定を結んでいて、その輸送力を使って輸送する計画にしているので、業者に丸投げ状態。
 業者はいつの段階でどこから何がどのようにくるのかを把握できていなければ、受け入れ計画を立てられませんし、業者の施設をデポとして利用する計画になっている場合、発災時点でその施設の中に置かれている荷物をどのようにするのかは考えられているのでしょうか。
 デポになるであろう施設は防災計画に明記されていますが、デポから地区物資集積所への輸送手段は特に書かれていないことが非常に多いのです。
 被災地でまず最初に不足するのは輸送力ですから、届けられるのを待つのではなく、最悪デポまで受取に出向くような動きが必要になってくるかもしれません。
 田舎の場合であれば、最悪地元の軽トラックなどを使うことが可能だと思いますが、それにしても事前にその軽トラックを動かすための燃料や保険、何か起きたときの補償などを決めておかないと、後で揉める元になります。
 物資は放っておいたら勝手に運ばれるわけではありません。
 デポと地区物資集積所、そしてそこから被災者の手に渡るまでの輸送手段についても、自治体の防災計画や地区防災計画の中で考えておきたいですね。

避難の場所を考えておく

車内での保管は、クーラーボックスに入れて非常食と飲料水を保存しておくといろいろ便利。

ハザードマップなどに記載されている避難所や避難場所に避難するのに自動車がないと無理、というおうちは多いのではないかと思います。
特に地方に行けば行くほどその傾向が強くなるので、自治体が開設する避難所や避難場所に避難を考えているのであれば、避難レベル3が発表された時点で避難を開始しないと、避難できなくなる可能性が高いです。
でも、あなたの住んでいる場所に災害発生危険箇所、いわゆるハザードがないのであれば、家にいた方が安全です。
また、遠くにいかなくても、近くに安全な場所がないかを確認しておいて、いざというときにはそこへ避難するのもいいと思います。
避難するための施設がなければ、その安全な場所へ車で移動して、車で過ごしてもいいと思います。
車を避難施設と考えて、車の中に防災グッズを載せておけば、避難先でも安心して過ごすことができると思います。

避難は大丈夫?

避難レベル4の高津川。これ以上水位が上がると橋が水没する。こんな状態で橋を渡っての避難は危険。

 気象災害が起きそうな予測が出ると、被災する可能性のある地域の人に対して避難指示が出されますが、あなたは自分の避難先について決めていますか。
 また、避難するための経路と方法をきちんと決めていますか。
 自治体から避難指示が出されたときにいくつかの避難所が避難先として開設されますが、お住まいの場所によってはその避難所に避難するのに、例えば氾濫するかもしれない川にかかっている橋を越えたり、土砂崩れするかもしれない崖の横を通るなど、発生が予測されている災害で危険な状態になりそうな場所を通らなければいけない場合ががあります。
 避難レベル3での早めの避難開始であれば危険度は低いですが、避難レベル4での避難となると、避難経路に危険が生じる可能性について考えておかなければなりません。
 そして、避難は避難所に行くために行うのではなく、あなた自身の身を守るために安全な場所へ移動するものです。
 もしも自治体が開設した避難所に行くのに危険が伴いそうなら、近くの安全な場所を選んで避難してください。
 また、そもそもあなたに避難が必要な災害なのかも、ハザードマップや地域の地図を見て確認しておくようにしましょう。
 日本は災害列島であり、どこにいてもなんらかの災害は必ず起こりえます。
 何も無いときだからこそ、非常時に備えて地図を見て、避難先や避難経路を決めておくようにしてください。

おしりふきは万能です

 おむつ替えの時におしりをきれいに吹くために使うおしりふき。
 防災セットには必需品の一つではないかと筆者は考えています。
 ウエットティッシュでもいいのですが、おしりふきは厚手の不織布を使っているので、非常に破れにくくしっかりと使えます。
 ウエットティッシュと同じように、水や消毒用アルコールなどが染みこませてあるのですが、肌触りがよく、湿り気があるのに吸水力もあるので、非常に多用途に使えて便利です。
 例えば、身体を拭くのに使ったり、テーブルや食器類を拭いたり、もちろんおしりを拭くときにも使うことができますし、使った後も快適です。
 防災セットに入れるおしりふきは、多目的に使うことを考えて影響の少ない水だけを染みこませたものを使うようにします。
 本来のお尻ふきが必要な人は、一日で一パック程度は使ってしまうようですが、ちょっとした用途ならば一人最低一袋あれば支援物資が届くまでのつなぎには充分だと思います。
 名称で抵抗のある方もいるかもしれませんが、何かを拭くという行為には最適のおしりふき。
 防災セットだけでなく、普段使いでも便利な気がします。

非常食は必ず試そう

五目ご飯の食べ比べ。やってみると結構楽しい。

 あなたの非常用持ち出し袋やご家庭に準備している非常食にはどのようなものがありますか。
 恐らくは人の数だけさまざまな準備があると思います。
 では、あなたはその準備している非常食を食べたことがありますか。
 非常食というのは、文字通り非常事態に陥ったときに命を繋ぐための食料として準備されているもので、味は二の次という考えの方も多いと思います。
 でも、非常食を食べないといけない事態というのは、気分的に不安になっていたり、落ち着かない状態になっていることが殆どですから、味の問題というのは実は結構重要なことだったりします。
 非常食を食べて、自分の好みの味でなかったり、場合によっては自分が食べられないものだったりしたときには、相当がっくりしてしまうと思います。
 非常時だからこそ、自分の大好きな味を食べて気力や体力を維持することが必要なのですが、非常事態からは縁遠い生活を送っていると、あまりそこらへんは意識されていないのではないかと思います。
 例えば、アルファ化米で考えてみましょう。
 以前五目ご飯の食べ比べをしたことがありますが、メーカーによってかなり味が異なっていて、それが自分の好みの味かどうかは食べた人によって意見が異なることがありました。
 つまり、事前に食べてみないと口に合うかどうかがわからないということなのです。
非常食だからといって、期限切れまで食べずに保管しておくと、いざというときに自分の思った味では無くてがっかりすることがあると思います。
 調達するときに、家族全員でちょっとずつ食べ比べてみて、あなたやあなたのご家族にあう味を探してみて下さい。
 非常食はただ食べるだけでは無く、気力や体力を維持するためにとても大切な働きをしているものです。
 だからこど、少しお値段は張りますが、さまざまなものを食べ比べてみて、自分にあった製品を見つけておくと安心ではないでしょうか。

アルファ米を試して見るその1(当サイトの該当ページへ移動します)

地震のときの家具の危険度を下げよう

 地震が続いていますが、あなたの家の地震対策は大丈夫ですか。
 ご家庭や職場の地震対策の重要なものとして家具の固定がいわれているところですが、実際のところ、さまざまな事情から固定が進んでいないようです。
 ただ、家具を固定できなくても、倒れてくるときに人的な被害を防ぐことは可能です。
 それは、家具の向きを人のいない方向に向けておくこと。
 地震の時に倒れてしまうような家具は、家具の面の大きさが異なっているものが殆どです。
 つまり、家具の狭い面を人がいる方向からずらせば、家具が倒れてきても怪我はしなくてすむということになります。
 これは家具が動かせなくても、人がいる空間を動かせばいい話なので、さほと手間無くできるのではないでしょうか。
 また、家具の固定ができない理由の一つによく挙げられているのが家具の上に荷物を置く必要があるからというのがあります。
 この場合には、天井と家具の間を荷物で完全に埋めてしまっておけば、その家具が倒れる確率はかなり下がります。
 家具が倒れるのは揺れを受けた家具が動き出してしまうことによって起こるわけですから、荷物で家具が動かないようにしてしまえば、転倒する確率はぐっと下がります。
ポイントは、天井と家具との間に隙間を作らないことと、家具の上に置く荷物は滑りにくいようにしておくことです。
 一番の理想は家具を撤去してしまうことで、二番目が家具の固定ですが、家具が倒れて怪我をしないようにしておけばとりあえずは大丈夫です。
 最後に、家具をきちんと固定していても、中のものが飛び出さないようにしておかないとやっぱり危ないですから、家具の対策をするのにあわせて、中身が飛び出さないような処置もあわせてやっておくと良いと思います。